家事か地獄か

稲垣えみ子 マガジンハウス 2023年5月

アフロの元新聞記者 イナガキさんの家事のすすめ

ひょんなことから今の生活へとシフトチェンジせざるを得なくなったときに稲垣さんが取った行動は。。。
彼女は、私たち同世代へ元気になる生き方を提案し続けています。
自分の経験で稼ぐことも凄いことです。
家事することは生活すること、生きることであり、この先老いできることが減っていくに従って家事をシンプルにしていくことを提唱しています。

はじめに


家事は我先にと「取り合う」べきものである。なぜかと言えば、老若男女問わず、何をおいても家事をする者、すなわち「自分の身の回りの世話は自分でやる者」こそが人生の真の勝者となる。(p2)

1 私が手にした極ラク家事生活

家事とは人生について回る悪夢でもなんでもなく、「自分の自分に対するおもてなし」だったんじゃ?(p27)

2 あなたの家事がラクにならない本当の理由

家事をやめるための<イナガキ流>3原則
その1 「便利」をやめる
その2 人生の可能性を広げない
その3 家事の分担をやめましょう

我々は人生の可能性をポジティブに追い求めているはずが、いつの間にか自分自身が自分の欲望を叶えるための使用人になり、姫がよくを募らせるほどに、時間もエネルギーもどんどん吸い取られていくのである。(p65)

今ここにないものを追い求めること、そう「可能性」を追求することに忙しすぎて、足元に目を向ける余裕なんてこれっぽっちもなかったのである。
可能性を捨てることは、今ここにあるものの素晴らしさに気づくこと。(p66)

最終的に人を支えるのは「金でも名誉でもなく家事力」(p83)

最も大事なのは小遣いではなく生活費の使い方
「生きていくのに実際いくらかかるのか」(p84)

家事とは最も確実な自己投資(p86)

3 家事こそは最大の投資である理由

「欲に振り回されず、自立してシンプルに生きる」(p95)

4 老後と家事の深い関係

真面目で頑張り屋の母は、家事をあまりにも大変なものにしすぎていた。
問題は家事そのものじゃなくて、肥大化した我らが欲望(p118)

5 老後を救う「ラク家事」

6 モノの整理が天王山

人とは本質的に、何かをえることには必死になるが、何かを失うことには必死になれない生き物なのだろう。(p162)

7 実録・人はどこまでモノを減らせるか その1 怒涛のイメージ作り編

「あって当たり前」の暮らしの中で、体を動かさなくなり、頭も動かさなくなり、考える力も工夫する力もすっかり錆付いてしまっている。(p189-190)

8 実録・人はどこまでモノを減らせるか その2 怒涛の実践編

自分が幸せになるためにせっせと手に入れた身の回りのモノたちを思い切って手放すことは、全て、自分の中にある「幸せになれる力」を見つける行為であった。(p243-244)
自分の暮らしがちゃんと自分の手に負えるようになった。(p244)

9 死ぬまで家事

そうか。私は自分のことは自分でできるんだ。
それができることそのものが私の幸せなんだ。
人生はちゃんと「手に負える」んだ。(p259)


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