見出し画像

全ての挑戦者に幸があることを願って

 コロナ禍で新しい環境へ向かう人々の不安は高まっている。大学受験を控える人、就職活動が始まる人、新しく就職する人、休業を余儀なくされる人など、人によって環境は違えど、皆それぞれ不安を抱えているだろう。そんな中でも知っていてもらいたいのは例え不安の中でも自ら悔いのない選択をしていくことだ。

 就職活動をする人にとって今年は昨年にも増して辛いかもしれないという推測がある。だからと言って私は妥協して欲しいとは思わない。私は就職による人間と会社の関係は結婚関係に近いと考えている。結婚するまでの「付き合い」の部分が就活にあたるのだ。人によって様々だがゼクシィの調べによると付き合ってから結婚するまで大体3.3年だという。

就活は半年から1年半程かけて生涯働く可能性のある会社を探せというものだ。私はこれを酷な話だと考えている。十分な情報を吟味する時間があまりにも短すぎるのだ。日本に企業は420万社ある。

最近の中小企業の景況について(経済産業省)

https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chushoKigyouZentai9wari.pdf

420万社の中から自分にピッタリの会社を探すのは難しい。多くの就活生は目標もないがゆえにすぐ妥協してしまうのではないだろうか。

 私は目標がないことを悪いと思わないが、目標を持つ努力は必要だと考える。一つ目標があるだけで生きる理由になり、向上心を得て自らの成長になるからだ。

選択肢を知らないだけでよくよく見れば選択肢はたくさんある。だからこそ就活が終わったからと言ってそれが終わりでもないし、むしろ長い会社との付き合いの始まりだと知ってもらいたい。

また、就活に失敗してもそれは失敗ではない。選択を間違えたのであれば転職先を探せばいいし、就職できなくてもフリーターとして働きながら自分の働きたい場所を引き続き探し続ければいい。

 受験や就職となると学校に所属している場合、方々からの圧力に嫌気がさすことがある。学校側としては就職率が高い方が評判がいいのだろうし、親は就職してくれた方が安心なのだ。これは双方共に気持ちはわかる。

しかし、人生を歩むのは本人だ。そこに本人の意思を圧殺してまでの結果はエゴに近い。学校は就職のためだけではなく、学業を行う場所だ。親の愛情は時に子の自由選択の幅を狭めることがある。

本人の選択こそが全てだ。何人が反対しようと選択した人間には理由がある。その理由は決してゆがめられるべきではないものだ。

受験に失敗しようと、就活に失敗しようと一度なら大きな問題ではない。むしろ立派な経験だ。それを恥じるのであれば二度としないことや迷惑をかけたと思う人に生涯感謝して結果を出すのが孝行だ。どんな形であれ一度の失敗で物事諦めずできることに全力投球して大事をなすことが良いことなのだと思う。

 今年も不安な一年になりそうだが、全ての挑戦者に幸があることを願って。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?