見出し画像

週末のご馳走 ヤンソンさんの誘惑

ずっと憧れだった、ヤンソンさんの誘惑。
15年越しに、今日ようやく作ることができた。

ヤンソンさんの誘惑とは…
じゃがいも・玉ねぎ・アンチョビを交互に散らし、生クリームをかけてオーブンで焼く、スウェーデン料理。

手間は全くかからないのだけど、オーブンを使うからご馳走ということにする。私にとってオーブンは、難敵。他の物をチンすることが出来なくなるから、とてもじゃないけど平日には使えない。

ヤンソンさんの誘惑という料理は、料理研究家のケンタロウさんレシピで知り、15年前に火加減で失敗(ヤンソンさんが誘惑してくれない事件)をしてから、いつか…と思ったまま二度と作ることは無かった。

それがつい先日、スーパーでアンチョビの缶詰が安くなっているのを見て、天から「ヤンソン」という名前が降ってきた。ちょうど、買い物カゴの中に白ワインがあったのだ。キンキンに冷えた白ワインと、ヤンソンさん。私も少しは料理ができるようになったし、15年ぶりの、ヤンソン!いい。いける。

今日は買い物に行ったり、庭の草むしりをしたり、大したことはしていないのだけど細々とした用事で1日が終わってしまった。暑さからか、どよんとした疲労感が体を包む。ああ、もうこれは、ヤンソンにゴールしよう。

じゃがいもは細切りし、水にさらす。玉ねぎは薄切りし、バターと塩を一緒にレンジで3分チン。火が入るか不安になって、じゃがいもも軽くチン。

大きなグラタン皿にバターを塗り、じゃがいも・玉ねぎ・缶詰のアンチョビを順番に散らし、重ねていく。最後に生クリームを注いで、200度のオーブンへ。ホイルを被せて20分、ホイルを取って15分焼く。

焼いている間に、トーストとガーリックオイルをトースターで作り、フライパンでアスパラの春巻を揚げる。冷蔵庫から胡瓜の浅漬けを出す。そうしてこんがりと焼けたヤンソンさんがダイニングの真ん中に到着してから、キンキンに冷えた白ワインをグラスに注ぐ。

完全に、白ワインに合わせた献立。白ワインに寄せて、寄せて、寄せてみた。

もちろん家族はそんなこと気づかない。これぞ作る人間の特権である。なにさん?やんさん?と子ども達はその名前に夢中だし、夫はなんでもビールと合わせて美味しそうだ。よしよし。

週末のご馳走は、ゆったりと美味しい。
アンチョビの香りと、生クリームの濃厚さ。ガーリックトーストに付けても美味しい。ヤンソンさんに誘惑されて、今夜もぐいぐい飲んでしまった。

#日記 #週末のご馳走 #料理 #美味しいもの #ワイン  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?