嫌いじゃない
「嫌いじゃないよ。」いつもの読めない笑顔でいうのはやめてよ。
(その笑顔が大嫌いだよ)
「そう?私は気に入ってるんだけどな。」
振り回されてばっかり。もう疲れて、そばにいることをあきらめた日もあった。
そんな日に限って寄ってくるのはなんでなの?
「一緒にいたほうが楽しいでしょ?」残念ながら楽しいんだなこれが。
でも知ってるよ、「あの人」がいないからこっち来るんでしょ。なんだろうね、わかってるのに楽しくなってしまうことも離したくなくなってしまう自分もすっごい馬鹿だと思う。
キープ、自分が好きなものはいつだって、なんだって。補欠扱いだって嬉しいんだ。
そのあとにとっても苦しくなることがわかっているけど。
補欠の一番だとしても嬉しい。でも、たった一人の、一番になりたい。
いっそのこと突き放して。どこまでも遠ざけて。じゃないと自分が壊れてしまう。笑顔でいつもの自分を演じて。
心は悲鳴を上げている。すきだと。きらいじゃないってだけじゃ満足できないって。すきだといってほしいよ。(それがたとえどんな思いであれ。)
いちばんだいすきとか、親友だよねって言いあう関係が、「言霊」は、人間関係においてはひどく脆くて弱いことは知っていて。親友だとかつて言い合ったあの子は、もうそばにはいなくなって。物理的な距離が心の距離を遠ざけてしまうなら、その逆もまたありきなんだろうか。
触れてしまえるほど近くにいても、その背中に触ることを躊躇してしまう。
振り返らないで。
でも置いていかないで。
相反する思いに振り回され続けるうちは、その手を無理やり掴むことすらできやしない。
相変わらず何が書きたいのかはわからなくなってきたけど、嫌いじゃないって=好きではない、普通っていえば聞こえはいいけど、良くも悪くもそれ以上でも以下でもないという。
人とのかかわりで、自分と同じ思いを相手も持ってるって思ったらいけないと思っていて、一方通行になるのが本当にさみしいから、自分はこう思ってます、けど相手はどう思ってるかわからないというフィルターをかけながら生活しているから、人に対してガンガンいってる人を見ると、なんだかむず痒いというか、リターンがないのをみるとなぜか私が苦しくなってくることに気が付いて。他人の関係性に何かを思ってしまう私が一番消えたいんだけども。その人への憧れと、もうやめない?っていう気持ちと。相反する気持ちで勝手に苦しんでる自分が本当に気持ち悪いから、昇華してもらった。
読めない笑顔の人ってほんとに苦手、馬鹿じゃないのでほんとに笑ってるのかそうじゃないのかはわかる。
リアクションの予習復習ばっちりみたいな人も苦手。だったらロボットでいい。だって芸能人さんとかでもないのに。普通でいいのになって思えば思うほど私の顔は石かって思うほど固くなるんだけど。(マスクの下で口角上がったまま。)
自分にも少し当てはまることが多いことほどしんどくなるんだな、とそんなことを考えた日だった。