20代で読んで良かった本10冊
テツヤマモト(@okapo192)です。普段はITの会社でマーケティングや戦略構築の仕事をしています。
仕事やプライベートの場面で、「おすすめの本ありますか?」って言われる場面がまぁまぁあるので、自分の好きな本をまとめておきます。年間50冊くらいは読書してるので、たぶん一生500冊くらい読んだ中のベスト10です。
SHIFT:イノベーションの作法
会社の先輩に紹介して読んでみた一冊。だいぶ高くて電子書籍しかないんですが、知的好奇心をくすぐられて脳汁で出る本です。
著者の濱口秀司さんは、世界的に有名なビジネスデザイナーで、USBメモリーやイントラネットの発案者として有名。イノベーションを「強制発想」するという視点が画期的。思考の見える化、直感と論理の組み合わせなど、自分の働き方やバランス感覚の礎を大いに築いてくれた一冊です。
イシューから始めよ
NewsPicksなんかで見かけることの多い安宅和人さんのロングセラー。イシュー(取り組む課題)の特定段階で、仕事やプライベートのパフォーマンスが決まるという話です。
1つ上の「SHIFT:イノベーションの作法」と合わせて、知的生産の何なるかを教えてもらうと同時に、がむしゃらに働く前に、自分が取り組もうとしている課題は正しいのかを疑うようになりました。
ストーリーとしての競争戦略
事業戦略やマーケティングを組み立てるにあたって、僕の基礎になっている本。戦略がストーリー化されると参入障壁になり競争優位になるという、フワッとした話が面白いほど腹落ちします。
上の2冊と共通するのは、論理を直感的理解(図やチャート)に落とし込む作業が美しくて惚れ惚れしているところ。若干綺麗事ですが、こんな風に仕事がしたいという憧れでもあります。
福利で伸びる1つの習慣(Atomic Habits)
生まれ持った天才性が無い自分ですが、強いていうなら「コツコツ努力を積み重ねられること」は強みだと思ってて、その力に目覚めさせてくれた本。世界的に読まれている良書なのに邦題がダサい。
資産を複利で最大化するように、自分の才能も習慣化の力によって複利的に伸ばそう!という趣旨の本です。この本があったから、英語使って働けるようになったし、筋トレ3年以上続いてるし、本や勉強もコツコツ続けられてるかな〜と。
生きるぼくら
1番好きな小説家を聞かれたら、原田マハさんと即答します。そんな原田マハさんの作品でも1番好きなのが「生きる僕ら」です。引きこもり少年が社会復帰していくお話で、生きることの厳しさと美しさが身に沁みます。
自分に世界を変えるような能力だったり、周りの人が持っていないユニークな力がなくても、コツコツと目の前のできることをこなしていけば、豊かに生きていけるよな〜って教えてくれます。
本日はお日柄も良く
原田マハさん好きすぎて、2冊あげちゃう。「本日は、お日柄もよく」は間違えなく、僕が一生で1番涙した出来事です。小説とかエンタメの中とかじゃなくて、一生のあらゆる喜怒哀楽の中で1番涙した出来事です。
政治家のスピーチ原稿などを作るスピーチライターの物語ですが、スピーチ1つ1つに泣かされて、読み切るの大変でした。ドライな人間だと思ってたので、自分ってこんなに心動くんだなってびっくりしました。
正欲
朝井リョウさんの大傑作「正欲」。正欲は「多様性」の綺麗事としての気持ち悪さに焦点を当てた作品で、読み始めたら最後、「多様性」という言葉に一生嫌悪感を感じさせられると思います。
同性愛は、多様性としてウェルカムだけど、世の中には偏った性的嗜好を持った人は星の数ほどいるわけで、彼らはなぜ「多様性」には組み込まれないのか。結局全てマジョリティーの都合で決まっているんだなという。
私とは何か
「本当の自分」「素の自分」なんて言葉を聞く機会が多い今日この頃。自分とは何だろう?という悩みに対して、答えを提案してくれる本です。
同僚といるときの「自分」、家族といるときの「自分」、友達といるときの「自分」、恋人といるときの「自分」、これらは全部自分の一部である「分人」であって、好きな分人を増やせるように頑張ればいいんだよという趣旨。生き方のアイデアをくれます。
ナナメの夕暮れ
お笑い芸人のエッセイ本を読むのが好きなんですが、中でも大好きなのがオードリーの若林さんの本。オードリー自体、毎週ラジオを聴くほどのヘビーリトルトゥースでもあります。
若林さんは不遇の20代を過ごして、30代で爆売れしてからずーっと売れっ子という奇異なキャリアを過ごしています。ナナメに尖っていた自分の性格が、丸くなっていく過程が言語化されている興味深いエッセイです。
自分自身、まだ夕暮れを迎えていないので、若林さんを人生の師匠に置きつつ、少しずつ丸くなっていけばいいかな〜って思ってます。
最後に
ありゃ、ベスト10にしようとしたら、9冊でした。他にも好きな本は色々あるんですが、自分の中で殿堂入りクラスの本がまだ思い当たらず。ズシンときた本を見つけたら随時足していこうと思います。
▼本について書いた別の記事
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?