日銀・財務省の本音は「円安」維持? ー 「利上げ」≓「預金税減税」
日銀の安達委員の発言。タイミング的にはタカ派(≓利上げ推進派)と見られていたFRBのウォラー理事の「利下げ」示唆発言と連動しており、ひょっとすると裏で連携している可能性もある。
米国の「利下げ」観測はどんどん前倒しになっており、今や2024年央から始まることになっている。
さてさて昨日(11/29)も良く見ていると 令和でまたまた復活?「意地の悪い相場」ー 今度はドル円|損切丸 (note.com) は欧米時間で大荒れ。突如@147.90近辺まで踏み上げたかと思ったらその10分後には@147.30に急落。東京オープンではまた@146.85まで突っ込んだ。ずっとFXを追いかけてきたトレーダーはさぞ疲労困憊のことだろう。
だがこの「円高」に待ったをかけたのが ↑ の日銀委員。まるで@145円以上の「円安」を維持しようとしているかのよう。本当に「円安」修正したければ、このタイミングでこんな発言は表に出さない。
根源的には長年に渡って擦り込まれた「円高」へのパラノイア(被害妄想)がある。K団連を中心とした財界への配慮も色濃い。そしてもう一つ、最大の要因は「利上げ」≓「預金税減税」の認識。
最近の政治情勢を見ても判る通り、財務省の「減税」に対する拒否反応はもはや病的。歳入+70兆円+歳出▼90兆円(除.国債借換)≓支出超過▼20兆円の予算が続く中、「財務省」の役割をもう一度考え直してみよう。|損切丸 (note.com) の観点から判らなくもないが、例えば補助金▼6兆円はホイホイ出すのにガソリン税の▼1.5兆円減に異様に反発したように、*政治色が強い「歳出」が抑制出来ない代わりに「税収減」を防ごうと躍起だ。
この観点から見ると「利上げ」≓「預金税減税」はハッキリしてくる。国債発行残高が1,200兆円で+1%「利上げ」すれば▼12兆円もの支出増加 ≓「減税」になり、苦労して@10%に上げた消費税分の半分を失う。首相が言い出した「減税」▼4兆円より影響が大きい。これまでは「増税路線」で自分達の味方だったが、国民の怨嗟の声で方針転換した首相を応援する理由がなくなったという訳だ。エリートは怖ろしい。
これを見越してか、「日本金融村」がJGB(日本国債)に殺到。これまでの「YCC修正」が台無しになりつつある。
やっと「普通」に戻るのかな...。|損切丸 (note.com) でこの国にも ”変化” の兆しが見えてきたのに、これでは「失われた30年」の再開。財務省が「支出減」に拘る以上、同じ事の繰り返しになってしまう。
昭和の「高度成長期」では放っておいても経済が拡大し税収が増えていった。だからこれ程病的に「支出減」に固執する必要がなかったし、「出世」も気にせずに済んだ。これを180度ひっくり返したのが「バブル崩壊」であり、それに続く「デフレ」だろう。
よく ”デフレマインド” という言葉が使われるが、**最も害されているのが財務官僚。「デフレ」では企業も国も「コストカット」に邁進するしかなく、それが自分への評価の対象になる。意識の奥深くに擦り込まれてしまったものはそう簡単には消えない。
だが現状では未だに「昭和方式」のまま。「オリンピック」だ「万博」だと箱物を作っては壊しのような無駄使いのオンパレード。更に「GOTO」も「給付金」もエネルギー補助金も「お金」をばらまいて終わり。まるで放漫財政で「借金」が嵩み倒産寸前の会社だ。だから株価=「円」が下がる。
だが責任は政府や財務省ばかりにあるわけではない。公金による「フリーランチ」(ただ飯)に群がる側にも問題がある。K団連、旅行業界、N本I 師会、イベント企業と枚挙に暇がない。いわゆる「既得権益」という奴だが、これを打破するには 日本の「インフレ」の行方 ー 問われる日本人の ”覚悟” |損切丸 (note.com) 我々自身にも ”痛み” は避けられない。
こうなると日本版サッチャーかレーガンが必要。だが後者を目指した「XXノミクス」が頓挫した今、公的支出をぶった切る前者しかなかろう。そうなるとしがらみの少ない女性首相の誕生が望まれるが、果たして…。
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