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止まらない「円安」。ー 一体日銀はどこまで "我慢"(?)するのか?

 「円安」が止まらないドル円を見る度に▼1円ずつ「円安」に単一民族国家・日本の特性でもあるが、一度動き出すと止まらなくなる問題は政府・日銀が全くの無策であること。ちょっと怖い現象だ。

 ご存じのようにドル金利は上昇に拍車が掛かっている。マーケットは既にFRBによる@3~3.5%までの「利上げ」を織り込みペースも加速 ↓ 

 それどころか、ご丁寧に(苦笑)先行きの「景気減速」まで織込み始め、2~3年後の「利下げ」を見越した「逆イールド」=短期の金利が長期を上回る逆転現象、が進行。5ー10年はおろか、米国債金利は5年>30年の逆転現象が視野に入り、長期金利>短期の「スティープニング」に取り組んでいたトレーダーは、泣く泣く「 ”まさか” の損切り」を迫られている。

 現・日銀総裁の任期までまだ1年あるが、本当にこのまま "我慢" するつもりなのか

 日米の政策金利「リーマンショック」直前の2005~2007に一時期4%以上開いていたが、その時はまだ日本は貿易黒字国

 貿易赤字が慢性化してから金利差が3%以上開くのは "未知の領域" 。まさに日本から 逃げ出す「お金」。向かう先は...。|損切丸|note 。


 一体「円安」の "レッドライン" はどこなのか@130円?@150円? 
「円建資産」を持つ日本人としては無視できない問題
である。

 ここへ来てさすがにJGB(日本国債)市場も "我慢" の限界に達しつつある。10年債は@0.24%に上昇し、上限と見做されてきた@0.25%に再度接近。前回は「無制限買いオペ」を宣言したが、この状況でも現・総裁や元・総理の面子だけを優先するのか。選挙民としては良く見ておくべき。

 円短期金利市場である「無担保コール市場」にも変化が見られる。もともと日本の決算期末に当たる3月は資金需給がタイトになる傾向があるが、この10年は「お金」がジャブジャブ過ぎてそれを確認できなかった。それが今年はじわじわと「お金が足りない」傾向が読み取れる。

 3/25にはTONAR(Tokyo Over Night Average Rate、無担保コールO/N平均金レート)が@▼0.004%と "ゼロ" にかなり接近2021年のTONAR最高値が@▼0.006%(9/9) ↓ だから、それを超えてきている。明らかに「お金」は減っており、「円安」が影響しているのは間違いない

 対外証券投資(財務省)を見ると、直近海外「証券」の買い越しは見られない ↓ 。だがこれはあくまで米国債、あるいは投資信託といった数値しか捕捉しておらず、外貨預金やFXのドル円買い、あるいはビットコインのなどの暗号資産は含まれない。ちなみにビットコインは株を横目に年初来プラスに転じている。

 20~40代を中心に「株」「FX」など「投資」の勉強に熱心な層も増えており、「株」が「イールドスプレッド」などの影響で「利上げ」に弱いということも認識しているのだろう。*もはや「円」を持つこと自体が「高リスク」に転じつつあり、様々な「インフレ」対策を講じている。

 もう一つ根っこにあるのは、長年続いてきた「銀行不信」。それが最近の「酷いシステム障害」で噴き出しつつある。大手M銀行は言うに及ばず、先週末には多くの地銀システムもダウン必要な時に「お金」を引き出せない銀行など、もはや銀行ではない「円預金」は危ない代物に成り下がってしまった。これで様々な手数料を引き上げるというのだから「預金者」はたまったものではない銀行から「お金」が引き出されると彼らは「お金」が足りなくなり、TONARには上昇圧力が掛かる。

  「円安」は日本人全体に悪影響があるが、とりわけ深刻なのが「円建・固定金額」で生計を立てている年金生活者だ。筆者の82歳の母もそうだが、明らかに暮らしぶりが悪化している。「介護保険料」も増額が続き、今年は技術的理由で年金支給額も減る。足りない分、特に家電の修理や入院などまとまった費用は息子である筆者がカバーしなければならないが(苦笑)、介護する側に経済的余裕がないと破滅的になる懸念もある。

 夏に参院選を控える与党が「年金生活者に給付金」と言い出して、介護する側の世代の不評をかっているが、金額も1人当り5,000円とは...。これが今の日本の現状。つまり「お金」がないのである。それよりも介護する側の手当をしないと、社会全体がパンクする懸念もあり、目先の弥縫策ではどうにもならない所まで来ている。

 今の「円安」が 買い向かう「日本人」の「円安デモクラシー」。 ー ”Trend is NOT Friend !” |損切丸|note だとすると、「シルバーデモクラシー」もいよいよ転換の時だ。

 マーケットの注目点は今回この10年JGB@0.24%にどう対処するのかまた**「無制限買いオペ」を言い出すようだとお先真っ暗(苦笑)。

 **早速3/28に「無制限買いオペ」 @0.25%指し値を通知応札は2018年7月以来3年8か月ぶりで645億円。その後ドル円は@125円まで急伸

 もっとも「円安」が加速して止まらなくなれば、かえって金利上昇を誘発し、我々預金者に金利が戻る時期が早まる "期待" もある。そんな事は聡明な日銀スタッフは百も承知。それでもまだ「シルバー」の指示に従うのだろうか。もう個人の面子に拘っている場合ではあるまい。


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