トランプSurprise @大阪+板門店 -予想と結果の検証 其の2

NY市場の終値もおさらいしてみよう。+東京、アジア市場のオープニング。


NYダウ             26,717.43 +117.47 (+0.44%)
ナスダック          8,091.16    +84.92  (+1.06%)
ドル円            108.37   +0.17  
日経平均                                   21,706.58  −23.39 (-0.11%)
KOSPI(韓国株式指数)             2,117.74  −12.00 (-0.56%)
日本国債10年          -0.15%   ( UNCH )
米国債10年            2.02%      (+0.01%)

やはり、というか一時+300ドル近く上げていたNYダウは徐々に値を切り下げた。ハイテク株が多いナスダックの方が上昇率が高いのは納得。G20前に米株価が上昇していたが、*ある程度織り込み済み、ということでしょう。

*証拠はないが、トランプと金正恩の電撃会談の話、ある程度事前に漏れてたね。あの国ではよくあることです。(北朝鮮も相乗りしていた?)9/11の時などは、テロの前日に当時ワールドトレードセンターに本社があったモルガンスタンレーの株式のプットオプション(株を売る権利、株価が下落すると儲かるデリバティブ)が通常の数千倍取引されていた、という嫌な話が市場筋では囁かれていた...こういう「噂」は枚挙に暇がない。

やはり一種の政治ショーとの認識かな。株価の上げが中途半端だったのでFRBの利下げ観測はそれほど弱まらず、ドル金利の上昇は限定的、為替市場でのドルの頭も抑える結果に。ただ、中国懸念が一時払拭されたのも事実なので、ここから世界景気が大幅に減速していくという見通しは徐々に後退するのではないだろうか。

ここからはまた新たな材料探し。日本の相場的には参議院選挙ですがそれほど大きな混乱はなさそう。むしろ日本が韓国向けの半導体材料の輸出を規制(正確には優遇廃止)したことが各国のハイテク株にどういう動きをもたらすか、の方が取引材料になりそう。G20のタイミングで日本が中国を「永遠の隣国」と持ち上げたり、アメリカがファーウェイへの輸出解禁をした直後であることを考えると、日米中で話が出来ていたのでは、という気がする。つまり、日本はサムスン、LG=韓国に輸出する分をファーウェイ=中国に回せば良いことになるわけで、どうも出来レースっぽい。(だから日経平均の今朝の下げもNYダウの後場の下げの割に限定的なのかな?)この辺が国のトップレベルの恐ろしいところ。米国のアプライドマテリアルが2,500億円も出して旧日立系のKOKUSAI ELECTRICを買収したのも偶然じゃないでしょ。

*こういうときヘッジファンドはファーウェイ、アプライドマテリアル買/サムソン、LG売みたいな仕掛けをするのが得意。ヘッジとはもともとリスクを回避するための取引だが、理屈上株の売買いを同時に行うことでデルタリスク(相場の方向性に賭けたポジション)を減らす、というのが「ヘッジファンド」命名の由来とされている。まあ、実際はリスクがないどころか結構ヤバい取引だったりするのだが。

水戸のご老公が印籠を出してしまったので「米中貿易戦争」の一幕は終了。さて次はどんな茶番が待っていることやら。

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