差し迫る世界。
色々な所で色々 ”酷い事” になってきた。
普段はあまり目にしない中国の "差し迫った" ニュースが相次いでいる。
”お仲間” から安い原油をガンガンを購入してるから "左団扇" かと思っていたらさにあらず。あれだけイジメ抜いたオーストラリアからの石炭輸入の禁止措置打ち切りを "提案" するらしい。オーストラリアにしてみれば「どの面下げて」ということだろうが、何なら+30%ぐらいの "プレミアム" を吹っ掛けてみたらどうか。売り先は腐るほどある。
どちらも「不良債権問題」絡み。こうなると損の押し付け合いが始まるのは古今東西、どこも同じ。日本もバブル崩壊でも多くの人が泣きを見た。一族郎党に関わる「お金」の問題は中国では「命より重い」。ついでに:
強権国家といえども「お金」の取り扱いを間違えると大変なことになる。1年間香港に住んで実感したが、彼らの「お金」に対する執着は凄まじい。
「円」ほどではないが「人民元」にも売り圧力が強まっている。日本より中国が深刻なのは「過剰借金問題」だ。いくらGDP世界第2位といっても、アメリカと同等の7,000兆円余りは「借り過ぎ」。しかも日本のように自国内で消化できておらず、国外への資本逃避(キャピタル・フライト)は致命傷になりかねない。アメリカのように時価総額+40兆ドル近い株式市場がある訳でもなく、状況はかなり厳しい。
続・「人民元」がおかしい。 ー ”クラッシュ” の足音。「元安・株安・国債安」は起きるか。|損切丸|note で既に「香港治安維持法」(2020.6)を巡る2019~2020年の民主化デモ前後から「お金」は大量に流出しており、その流れは変わらない。「不良債権問題」にも関わらず「利下げ」できないのはそのためであり「資金繰り」はかなりきつい。国家破綻したスリランカを救う余裕などないはずだ。
そもそもこう言う情報が流れてくること自体、当局のグリップが緩んできている証拠。国内政治には何か大きな変化が起きつつあるのかもしれない。今後もこの「灰色のサイ」からは目が離せない。
さて他国の事はさておき日本はどうか。こちらも "差し迫っている" 。
日銀総裁自ら 「円、どんどん売ります!」の免罪符。ー 世界的な「真性インフレ」下、「金融緩和」しているのはトルコと日本だけ。|損切丸|note を示しているのだから「円のタコ殴り」は止まらない。それにしても一気に@139円台とは「スピード違反」ではないのか...(苦笑)。こちらも反転の兆しが見えず、ちょっと怖くなってきた。
ネット界隈では ”拍手喝采” のようだが、確かに短期的にはやむを得ない部分もある。だがこれも*目先の電気代を下げるための「対症療法」なら「失われた30年」を「40年」に伸ばすだけ。今後の長期ビジョンを明確に示せるのか。日経平均と「円安」の行方を占うことになる。
最後に「気候変動」。日本も6月に40℃を記録して驚いたが、世界はもっと凄い。
もうこれは「地球が怒ってる」としか思えない。特に「エネルギー危機」に見舞われているヨーロッパは、まさに「泣きっ面に蜂」。**そもそも高緯度でエアコン無しで暮らせる国も多かったはず。これで東京やシンガポール並みにエアコンを稼働させたら電気はどうなるのか。幸い原油価格は下落傾向だが、電気の使用量が増えれば相殺されてしまう。
「コロナ危機」脱出の目処が立ったと思ったら、2022年は「戦争」に「真性インフレ」とご難続き。そこに中国の「不良債権問題」に「気候変動」まで加わったら…。
マーフィーの法則 : "If anything can go wrong, it will."(失敗する可能性のあるものは、失敗する)
得てして "悪い事" は続くもの。原発再稼働した途端に大地震が襲うとか、LUNAに続いてビットコインが "無価値" になり株式市場がクラッシュするとか、巨大ハリケーンがアメリカの精油設備を破壊するとか、今の「戦争」が第3次世界大戦に拡大するとか...。今の相場を見ていると嫌な予感しかしない。2022年もあと半年、どういう結末が待っているのだろう。「新しい時代」の幕開けを祈るのみである。
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