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「損切丸」ー 金利編

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かつて「金利」を専門としていた「損切丸」がマーケットでの専門知識を生かして書いたnote。
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2023年8月の記事一覧

日本国債(JGB)入札の異変。ー ”禍転じて福と成す” 精神が肝要。

 「損切丸」が現場から引退して7年。note. を書きながら専門だった日本国債(JGB)の金利動向…

損切丸
8か月前
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遂に始まった ”労働者の反乱” 。ー 「お金」の "ストライキ" も有効。

 デパートによる労働ストライキは1962年以来実に61年振りというから驚く。筆者の生まれる前だ…

損切丸
8か月前
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続・本当は金利なんて上げたくないのに...。ー 「インフレ」で「お金」の "奪い合い"…

 本当は金利なんて上げたくないのに...。ー 「インフレ」で「お金」は "押し付け合い" 。|…

損切丸
8か月前
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”狼少年” 化する「FRBの利下げ」。ー ビットコイン等 ”煽り運転” も縮小へ。

 " The boy who cried Wolf." (狼少年)  ご存知イソップ童話の有名な「嘘をつく子供」(…

損切丸
8か月前
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「利上げ」は「財政健全化」と矛盾しない。

 ちょっと驚いた。少なくとも黒田総裁の下、「XXXミクス」時代には考えられない記事。国債の…

損切丸
8か月前
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大き過ぎて潰せない。 "Too Big to Fail"

 なるほど、国内法では「破産」の概念が適用出来ないからNYでチャプター15か...。 「時限爆…

損切丸
8か月前
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米国債「プレミアム」(=上乗せ金利)の復活と「円安」が迫る「YCC廃止」→「利上げ」。

 「損切丸」のようなオールドタイマーなら知っているはずだが、当時FRB議長だったグリーンスパン氏が2005年2月の議会証言で残した名言である。2004年央から+0.25%×10回も「利上げ」、@1.0%→@3.5%を繰り返したが、「利上げ」直前に@4.8%台まで上昇していた10年物米国債利回りが、10月には@4.1%台まで下落。欧州の長期金利も歴史的な低水準になった。  筆者には1つ思い当たる節がある。  2003年9月頃からイラク情勢などの影響でファンドが急激な円高を仕

本当は金利なんて上げたくないのに...。ー 「インフレ」で「お金」は "押し付け合い"…

 ゼロ金利に慣されている日本人にはにわかに信じられないかもしれないが、これが本当の「通貨…

損切丸
9か月前
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「時限爆弾」は止められないのか。

 年齢のせいもあるのだろうが、失言癖が伝えられるバイデン大統領。今回は口が滑ったわけでは…

損切丸
9か月前
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何でも安ければそれでいいのか? ー "不幸な巡り合わせ" と ”壊れた心” 。

 このニュースにちょっと驚いた。流通業界でこんな事が行われていたとは...。大手が中小業者…

損切丸
9か月前
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「デフレ」の沼に落ちた中国。

 遂にCPIがマイナス圏に突入して「デフレ」の沼に落ちた中国。不良債権問題の深刻さが徐々に…

損切丸
9か月前
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もう「信用」がボロボロの「円」。ー 「まずは貯金、そして保険」という考え方を改め…

 このままでは「円」の「信用」がボロボロになる。|損切丸 (note.com) の続編的 note.  …

損切丸
9か月前
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どうする?「外貨投資」。ー 「イールドカーブ」の形状が変わる米国債。

 ここ数ヶ月、どうも米雇用統計が煮え切らない。7月のNFPが目処となる+20万人を割ったのは …

損切丸
9か月前
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「お金」の ”格下げ” 。ー「国債金利」は通貨の通信簿。

 「利上げ」に関してマーケットの "興奮" は終わりつつあるが、今度は ”格下げ” で攻めてきた。なるほど、いかにもウォール街が思いつきそうなネタだ。米国債は急落し、特に10~30年債の下げ(金利上昇)がきつい。  「国債金利」はいわば通貨の通信簿。長期債が売られるという事は成績が長きに渡って悪化するという事。米国債の入札金額も増額されるようだし、イエレン財務長官(元FRB議長)が文句を言った所であれだけ「借金」していれば致し方ない面もある。  2011年8月にS&Pがや