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片足を突っ込む分野の数

何かに集中して全てのリソースをつぎ込める人は強い。例えば語学に集中する人なら持てる時間のほとんどを語学に使い、選ぶ本やつき合う人も語学関連に寄っていき、SNSで得る話題も提供する話題も語学関連になっていく。語学情報が欲しい人はその濃さに惹かれて、出す情報をいつも熱心に読んでくれる。

これを「語学」以外に置き換えれば該当する人はたくさんいる。技術、歴史、アイドル、ゲーム、カメラ、アートなど。仕事関連で士業の関連分野に特化する人もいれば、IT、コミュニケーション、イノベーションなど1つの分野を徹底的に話題にする人は多い。

私に当てはめるなら、たぶん「ライター業」とか「書き方/聞き方」に特化していけば仕事と好きな分野が重なって濃い話が出来るのだろう。その濃さで誰かの関心を引いたり出来るのかもしれない。でも昔から「1つに絞る」のが苦手この上ない。

語学も結局、英語が苦手で中国語に行き、中国語の隣にあった韓国語も気になって片足を突っ込んでいる。ライター業の話も「職業ライティング」だけでなくて「自分用のライティング」も気になって手を出し、何か結果につながっているかというと自己満足に近くて結果はない。

書くばっかりが続くと「描くのはどうなの?」と思って見よう見まねで始めて、ちょっと興味が出てきたので習い事として工房に通い始めた。まだまだ表に出していない「これやってみよう」も多い。手を出したり片足を突っ込んだり、火傷してすぐ引っ込めたり、気持ち良くてちょっと浸かったりを繰り返している。

やっていることを正直にSNSでなぞると「あれもこれもそれも」になってバラバラ散らばってしまう。読み手にすれば情報が集約されていないのでそんなに強烈なインパクトにはならない。

頭では分かっているものの、かといって「1つに絞ります!」と宣言して続けるのは難しい。何十年もの間、それを試しては失敗するのを何度も経験している。要するに飽きっぽいのだ。

集中する人を見るにつけ「私もそうしないといけないのか」と悩んだ時期もあったけれど、もう諦めた。自分軸はまあ1本置く。でも片方の足は忙しいピボットのようにいろんなところに突っ込んでいこう。何しろそれが一番面白いのだから。


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