チワワ鉄道とコッパーキャニオン:メキシコの絶景を結ぶ鉄道の旅

ティファナからの旅を終え、次に向かったのがメキシコ北部のコッパーキャニオン(Barranca del Cobre)
壮大な自然景観を持つこの場所へは、メキシコで最も有名な鉄道、チワワ鉄道(El Chepe)でアクセスするのが一番のおすすめです。
この鉄道の旅は、メキシコの魅力的な自然や文化を存分に楽しめるルートであり、特にコッパーキャニオンを訪れるには欠かせない手段です。

早朝に出発しました
「足の速い人々」という意味の「ララムリ(Rarámuri」と呼ばれる、
タラウマラ族も車体に描かれています

チワワ鉄道の歴史と重要性

チワワ鉄道の建設は19世紀末に始まり、約90年以上の歳月を経て完成しました。
この鉄道は元々、太平洋と内陸部の交通・物流を円滑にするために作られましたが、今では観光名所としても知られています。
El Chepeという愛称でも知られるこの鉄道は、現在でもメキシコの最も壮大な風景を巡る唯一の旅の手段であり、観光客や地元住民にとって欠かせない存在となっています。

ちなみに、犬のチワワは、このメキシコのチワワ州から名前が取られた犬種です。
古代メソアメリカのトルテカ文明やアステカ文明で飼われていたテチチという小型犬がその祖先とされており、チワワ州周辺でよく見られたため、この地名が犬種名になったと言われています。

チワワで見た、チワワの絵とクリスマスツリー
1月初旬でもクリスマスツリーが残っているのが一般的です

コッパーキャニオン:メキシコのグランドキャニオン

コッパーキャニオンは、メキシコ最大級の自然の驚異として知られており、その広さはアメリカのグランドキャニオンの約4倍と言われています。
あのグランドキャニオンより大きいとは驚きですね。
渓谷は深く、美しい銅色の岩肌が特徴で、訪れる観光客に強烈な印象を与えます。

この地域の一部には、タラウマラ族という先住民族が住んでおり、彼らの伝統的な生活様式に触れることができることも旅のハイライトの一つです。

働くタラウマラ族の人々
タラウマラ族の女の子

絶景ポイント:チワワ鉄道のハイライト

チワワ鉄道の旅では、幾つかの駅で降りて観光を楽しむことができます。
特にディビサデロ(Divisadero)という駅は、コッパーキャニオンを一望できる絶好の場所です。

ディビサデロ駅には多くの観光客が集まります

また、ここではケーブルカーを利用して、さらに渓谷の奥まで入ることができます。
ケーブルカーからは、谷底まで続く絶景が広がり、まさに大自然の力強さと神秘を感じる瞬間です。

ケーブルカーで奥へ
奥へ
川によって浸食された様子も見えてきます
ここに住んでいる人たちもいるようです

ティファナからコッパーキャニオンまでの旅は、メキシコの多様な顔を知る素晴らしい機会でした。
都会の喧騒から一歩抜け出し、自然の力強さに圧倒されるこの鉄道の旅は、一生の思い出になること間違いありません。


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