見出し画像

私の心が望んでいる未知の旅はなんだろう

だから心が望むの
未知の旅へ
踏み出せと

出典)
イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに〜『アナと雪の女王2』より
KRISTEN ANDERSON-LOPEZ and ROBERT LOPEZ
訳詞 高橋 知伽江
2019 Walt Disney Records

 今年はうるう年で2月が一日長かったのですが、それでもあっという間に2月が終わってしまったような気がします。
 こなさなければならない大きな行事や、日々の仕事、会合や飲み会などが多々あった2月でしたが、なんとか家で映画を見る時間を確保することができました。
 1ヶ月ほど前に見た『アナと雪の女王』に続編があるということを今更ながら知ったので、まだ記憶が残っているうちに見てみることにしました。

 前編より数年後の王国が舞台で、エルサにだけ聞こえる不思議な歌声から物語が動き出します。
 詳しい内容についてはここでは触れませんが、本作は前作と合わせて一作のように私は感じました。
 冒頭の歌詞は、その『アナと雪の女王2』の中でエルサが歌っていたものです。
 不思議な歌声に呼応するように歌うエルサ。歌声の正体は誰なのか、なぜ自分だけに聞こえるのか、どうして王国が危機に見舞われているのか。そんなことを思いながら、エルサは王国を出て歌声の正体を探す旅に出ます。

 王国に留まり、女王として国の危機に対応することもできたかもしれません。不思議な歌声を無視することもできたかもしれません。
 でもエルサは動き始めた。自分の心がそう望んだから。

 誰しも未知の世界に一歩を踏み出すのは怖いことだと思います。
 また、心が望んだからといって、現状を捨ててまで一歩を踏み出す勇気を持っている人はそう多くはないと思います。
 これは物語なので、『未知』も『旅』も大きなものではありますが、私達の普段の生活の中にも、色々な『心が望んでいる未知の旅』が潜んでいるのではないか、そんなことをこの歌を聞きながら思い浮かべました。

 本当に些細なこと、例えばランチに知らないお店に入ったり、いままで手に取ったことのない文房具を買ってみたり、休日に行ったことのない町へ出かけたり。
 自分の心がピクッと動いても、面倒くさかったり、失敗が怖かったり、なにかに遠慮したり、色々な理由で新しい行動を起こさないことがあるのではないでしょうか。
 私は、「自分のためにお金や時間を使うこと」を『もったいない』『他に優先することがあるのではないか』と感じてしまい、新しい行動を起こせないことが多々ありました。いまでもその傾向はあります。
 物語から比べれば、ほんの小さななことかもしれません。それでも、自分の心の声に従って『未知のもの』に対して行動を起こすことは、立派な『旅』なのではないかと私は思います。
 そして、その積み重ねが、いつか大きな『未知の旅』へ踏み出す勇気を与えてくれるのだとも思います。

 私の心が望んでいる未知の旅はなんだろう
 自分の心の声に従うのを躊躇してしまう方。 
 自分の心の声より他者を優先してしまう方。
 そんな人に寄り添える人でありたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?