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サッカー日本代表の方向性

さて、日本代表の2022ワールドカップは終わってしまいましたが、今後の日本代表の方向性や次期監督について語りたいと思います。

日本代表の方向性

日本代表のサッカースタイルや方向性については、2010アフリカワールドカップ以降から課題としてあがっていましたが、歴代の代表監督一覧を改めて見直しながら分析したいと思います。ちなみに私は、1993ドーハの悲劇からずっと、サッカー日本代表を応援してきました。ワールドカップは、1990イタリアからテレビ放送で見始めたサッカーファンです。(ギリギリ、マラドーナの現役を観てるw)

2018年~森保一
2022カタール(ベスト16)

2018年西野朗
2018ロシア(ベスト16)

2015年~2018年バヒド・ハリルホジッチ

2014年~2015年ハビエル・アギーレ

2010年~2014年アルベルト・ザッケローニ2014ブラジル(GL敗退)

2007年~2010年岡田武史
2010南アフリカ(ベスト16)

2006年~2007年イビチャ・オシム

2002年~2006年ジーコ
2006ドイツ(GL敗退)

1998年~2002年フィリップ・トルシエ
2002韓国/日本(ベスト16)

1997年~1998年岡田武史1998フランス(GL敗退)

第一次岡田JAPANで初のワールカップ出場を果たしてから、24年間の中でベスト16を4回達成した日本。この実績はアジアの中でダントツの成果といえるでしょう。
30年前の1992年、日本サッカー界はサッカーガラパゴスの島国で、海外のビッククラブでプレーした経験がある選手は、三浦知良、ラモス瑠偉がいた程度。それから30年が経ち、海外のビッククラブでプレー経験のある選手が増え、着実に進歩、成長している状況ですが、日本サッカー自体は、1998フランス大会以降、独自のサッカースタイルを確立する事ができていません。

南米スタイルと欧州スタイル

サッカースタイルは大きく分けて、ブラジル流の南米スタイルとドイツ流の欧州スタイルがあります。かつての日本代表は、オフト、トルシエ、ジーコ、オシム、アギーレ、ザッケローニ、ハリルホジッチらといった外国人監督を起用し、日本サッカーの強化をしてきましたが、南米出身監督と欧州出身監督とを交互に採用してきており、サッカースタイルが落ち着きませんでした。
その流れの中で、日本人監督の、岡田、西野、森保らは堅守速攻の守備的戦術でベスト16の結果を出しました。結果だけをみれば、日本人監督の方がベスト16に進む確率は高い結果ですが、短期決戦というワールドカップ本番で戦術を急遽変更してその場を凌いだという見方も出来ます。

理想よりも実をとった短期戦略としては成功していますが、中長期戦略としては日本サッカーのサッカースタイルが確立されていないゆえのその場しのぎ言わざる負えない。

現在のサッカー市場の主戦場は欧州リーグですが、そこで活躍する南米選手らは、元々、南米チームで育ち、母国のチームに戻れば、自国のサッカースタイルで戦います。一番の例は、ネイマールがいるブラジル、メッシがいるアルゼンチンです。欧州ポルトガルの場合は、クリスチャーノ・ロナウドがそうです。日本の場合は、欧州リーグで活躍する選手がほとんどですが、日本代表に戻ると堅守速攻の守備的戦術で個のポテンシャルを発揮しきれていないサッカースタイルに戻ってしまうというジレンマを抱えています。

日本のサッカースタイルと次期監督

このジレンマを克服する為に、これまで外国人監督を起用してきましたが、結果が出ないと4年で交代させてしまうサッカー協会の方針もあり、中長期でのサッカースタイルが確立できませんでした。ですので、この課題を克服するには中長期の視点で日本のサッカースタイルを確立するというコンセプトを掲げなければなりません。

その上で、次期監督を日本人にするのか、外国人にするのか決める必要があるでしょう。日本人監督の場合は、海外での経験が豊富で攻撃的なチーム戦術を立案できる。外国人監督の場合は、海外での経験が豊富で攻撃的なチーム戦術を立案できる。南米スタイルか欧州スタイルかは、サッカー協会の育成エコシステムも含め、再構築する戦略が必要です。例えば、少年期に海外のクラブチームに留学できる育成システムなどです。久保建英の場合は、バルセロナの下部組織で育成され日本に帰還しました。

ただし、日本に帰還しても日本のサッカースタイルがポッゼッションではなく堅守速攻のスタイルだと、久保の強みが活かしきれないという問題を森保JAPANは抱えていました。ですので、日本サッカー協会は、日本サッカーの大方針を確定させてから、海外のビックラブで強化させた日本人選手が、日本に帰還しても普段通りにプレーできる環境と監督を用意する必要があるでしょう。監督の戦術コンセプトはもちろん重要ですが、日本サッカー全体の中長期ビジョンと戦略コンセプトを確立させ、それを実行できる監督が次期日本代表監督に相応しい思います。

森保監督は次期監督に相応しいか

森保監督は、人間性が素晴らしくチームをまとめるマネジメントスキルも高い事が証明されましたが、海外でのプレー経験がなく攻撃的コンセプトがない。という点が問題です。そうなると、別の日本人監督で攻撃的コンセプトを持っていて実績のある監督が候補に上がります。例えば、名波浩、中村俊輔、中田英寿、本田圭佑、風間八宏など。

外国人監督の場合は、攻撃的コンセプトを持っていて海外での監督経験が豊富で、日本代表選手の強みを最大限に活かせてくれる監督が理想です。ザッケローニ、ジーコらも個人的には好きでしたが、現役監督で候補を挙げるすれば、ストイコビッチ、グアルディオラ、ユルゲン・クロップなど。現実路線では、マリノスを優勝に導いた、ケヴィン・マスカットなどでしょうか。

今後が楽しみですね〜



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