【滋賀県:沖島】離島振興法指定、日本で唯一の淡水湖内有人島に来てみたよ!
沖島の存在は以前から知ってはいたのですが、なかなか訪れる機会がありませんでした。北海道から始まった島旅に目覚めてから、沖縄・鹿児島の離島を巡ってきましたが、週末に京都観光も織り交ぜる感じで計画。当日は寒い上に天候も良くなくて、ざーざー降りじゃないだけまだ良かった感じでした(苦笑 日本で唯一の湖に浮かぶ離島は潮風とは違った空気感で、観光地化されていない島の産業は漁業(琵琶湖なので淡水魚です)が中心、通勤・通学は近江八幡市街まで船で往復と、まさに離島生活そのままの印象でした。沖島小学校は小規模特任校に指定されていて、市街から島内の小学校へ船で通学している児童もいるそうです。
新横浜駅:京都に一泊して琵琶湖を目指す、まずは新幹線で!
新幹線で京都に向かいます。目的地は滋賀県の琵琶湖なのですが、宿は京都で確保してレンタカーで日帰りの島旅。翌日は京都の鉄板コースをぶらぶらして帰路につきます。この記事は島旅をテーマとしていますので、初日の行程をご紹介できればと思います。
今回は京都なのでのぞみです。乗り入れ路線が増えて活気溢れる新横浜は、新幹線利用駅だけじゃなく居住地としての人気も集めつつあるようです。羽田までのリムジンもあるし首都高の入口も遠くないので、リタイアしたら暮らしてみようかなぁ(苦笑
京都駅:久しぶり過ぎて駅の変わりようにビックリ!
京都駅に到着です。たぶん現在の駅ビルになって初めての訪問じゃないかなぁ、近代的でいてどこかモダンな感じがします。伊勢丹側から出てきました。このまま駅レンタカーで車を借りて琵琶湖を目指します。
大津SA:名神高速は名古屋へ向かう方が上りなのね(汗
京都から車を走らせ大津SAで休憩。名神は大阪方面が上りかと思っていたら、名古屋方面が上りなんですね。起点に向かう方が上り、終点に向かう方が下りということで。道路上のキロポストが減っていけば上り、増えていけば下りという判別方法も。
琵琶湖の眺めが美しいからでしょうかデートスポットなんでしょうね、『恋人の聖地』と呼ばれる場所にハート型のモニュメントが。ただこの日はあいにくの小雨で観光客も少な目でした。そうか、マキィズのチョコロールが大津で買えたんですね、気付くのが遅かった(汗
ラ コリーナ近江八幡:クラブハリエのフラッグシップショップはまるでジブリの世界!
近江八幡市内に入ってきました。船乗り場に向かう前にちょっと寄り道、バームクーヘンで有名なクラブハリエのフラッグシップショップのラ コリーナ近江八幡に来てみました。何度なネット上で見かけたことがあって来てみたいなぁと思っていた場所でした。入口からもうまるでジブリの世界!
中に入ってもまるでジブリ。小さなお子様連れやカップルが多かったように感じたのも納得です。入場料も駐車場も無料です。駐車場の入口に気付かず通り過ぎてしまいました(苦笑 敷地内をのんびり散歩するのもいいですね。
こちらの紹介が多くなってしまいましたが(汗、おおきなバームクーヘンの製造工程が見られたり、ショップを周っているだけでも楽しいです。焼きたてバームクーヘンをいただきましたが、フワッフワでめちゃくちゃ美味しかったです。最近メインショップをリニューアルしたそうですので、琵琶湖方面にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
堀切港:沖島通船はこちらから、駐車場は100m離れた場所にあります!
沖島へ渡る船は湖の中央東側にある堀切港から1~2時間に一本程度出ています。駐車場は港の入口から100mほど離れた山甚水産の隣が来島者用の無料駐車場になっていますので、漁港関係者以外が必ずそちらを利用しましょう。
こちらが船着き場になります。手前に小さな待合所もあります。公共交通機関でのここまでのアクセスは近江八幡駅からバスで30分ほどだそうです。駐車場は100台ほど停められそうな広さですので余裕があります。
船の待合所には沖島小学校の生徒手作りの観光案内が貼られていました。一つ一つ読んでいると心が温まります。お昼は島でも食べられそうですね、とても助かりました。
さて、12時過ぎの船で沖島に渡ります。乗客は我々を含め10名ほど、観光は我々ともう一組の親子だけっぽい感じでした。島民には欠かせない生活インフラです。
船内には小上がりにストーブがありました。さすがに2月はまだ寒かったのでストーブのすぐそばの席に陣取りました(苦笑 料金500円は船内に券売機があってチケットを購入します。船が出発すると船員さんがチケットを回収してくれます。
沖島港:海の漁港にしか見えないけど潮風は感じませんでした
沖島港に到着です。堀切港から10分くらいでしたでしょうか。
正面は漁業協同組合の会館で、漁船も並んでいます。湖なのでアユやワカサギ、ニゴロブナやウナギ漁なのだそうです。
沖島に上陸です。こちらの沖島願い鐘が迎えてくれます。
島の西側にある桟橋の設置工事を請け負った企業が、島の発展を願って沖島港に寄贈したそうものだそうです。しっかり突いてきましたよ。
沖島漁協会館:島の漁協婦人会が支える屋台がお出迎え!
漁協婦人会が屋台を運営していて、湖魚の若煮やお弁当、沖島物産品など手作りのものを販売しています。新メニューにも取り組んでおられるようです。来島の際はぜひお立ち寄りください。
集落は沖島港付近から島の西側に延びています。島には自動車が走っていないそうなので、荷物が積める三輪自転車が活躍していました。どの家の前にも1台は停まっている感じでした。
さなみ庵:小学生が教えてくれた隠家的カフェ兼ご飯屋さん!
ちょと集落の内側にあるのでわかりにくいのですが、幟をたよりに辿りつけました。堀切港の待合所にある沖島小学校児童の手作り観光案内ポスターで気になっていた「さなみ庵」に予約無しで来てみました。
閉店時間も近かったのですが気持ちよく迎えてくれました。さっそく小学生もお勧めのスジエビ炒飯と店主お勧めの豚汁、食後にコーヒーをオーダー。海老の風味がしっかりした美味しい炒飯でした。ごちそうさまでした!
沖島町:人口200人強の島は学術的にも注目の湖沼の島!
狭い路地が多い集落内でも三輪自転車が大活躍です。沖島の歴史は古いらしく、保元・平治の乱に敗れた清和源氏の流れを汲む武者が島を開拓し、定住したのが島の始まりと伝えられています。
以前は公民館と呼ばれていたそうで、今でもそう呼ぶ方も少なくないとか。沖島町自治会の拠点にもなっているそうです。2月の寒い日ということもあって、人を見かけることが本当に少なかったです。
コミュニティセンターの前に万葉集の歌碑がありました。
近江の海 沖つ島山 奥まけて わが思ふ妹が 言の繁けく
訳:近江の海の沖つ島山ではないが、奥の奥かけて私の思うあの子なのに、人の噂の絶えることがない(「万葉集 三」 伊藤博著より)
島の西側にある桟橋ですが、旧桟橋と呼ばれているということは以前はこちらから定期船が運航されていたんでしょうか?この日はとにかく風が強くて桟橋先端では立っているのもしんどかった(汗
琵琶湖の西にある比良山系を臨む沖島町集落の西側です。
サクラの木も多くみられたので、桜のシーズンには島が綺麗に彩られるんじゃないかなぁ。
かつては猫島としても知られていたようですが、我々が島を周ってみた限りではこの 1匹しか見かけませんでした。いろいろ検索すると残念な記事も出てくるのですが、観光地化してしまうのもまた考えさせられるところです。
漁協会館に並ぶように老人会のゲートボール場がありました。この日はだれもプレイしていませんでしたが、天気のいい日中などは賑わうのでしょうね。
先人たちへの感謝と魚介の供養のため建てられた石碑のようです。ゲートボール場と並んだ場所にありました。船を待つ間に寄らせていただきました。
帰路:2時間ほどの滞在でしたが、世界的にも類の少ない貴重な島を実感してきました!
琵琶湖が日本一広い湖であることは誰もが知っていることかと思いますが、そこに有人島があるということは世界的にも珍しいことです。橋などで繋がっていない離島として淡水に浮かぶ国内唯一の有人島が沖島。そんな島に渡ることが出来ただけでも貴重な体験でした。
またスジエビ炒飯食べたいなぁ。
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