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【🇩🇪 ポツダム#0】戦後の日本の行方はここで決められたのか!

ハンブルクからベルリンへ移動し、翌日の朝からポツダムへ向けて出発。今回のドイツ旅行ではエミレーツ航空が就航している空港の中でハンブルクを出入口にしました。観光ルートとしてはまずハンブルクを拠点にブレーメンを観光、その後ベルリンへ移動してポツダムを観光してからベルリンで新年を迎える行程です。

今では年齢も還暦を迎えましたが、当然戦争を知らない世代です。広島・長崎の原爆投下の日や終戦記念日を迎えるたびに、日本の戦後について話し合われたこの場所をどうしても見ておきたいという想いが強くなっていきました。44歳になってようやくポツダムを訪れることが出来たのは感無量です。


Berlin Hbf

ハンブルクを拠点にブレーメンを観光し、新年を迎えるべくベルリン中央駅に移動してきました。概ね1時間40分くらいかかったでしょうか。今度はこちらを拠点に、明日大晦日の午前中ポツダムを観光します。ベルリン中央駅はかなり近代的な建物ですね。


Berlin Hbf

翌朝、もう7時を過ぎているのですがこの暗さ、まだ夜やん!大晦日のこの日もまだクリスマスの装飾が残っていますが、今夜の Yew Year Eve には、ブランデンブルク門を中心に爆音が響き渡るんじゃないかなぁと予想しています。まずは朝ご飯を食べましょう!

McDonald's

この時間に空いてるお店といえば安心のマクドナルドですね。日本では見られなさそうなモーニングメニューだったのですが、やっぱりハッシュポテトが食べたかったなぁ(泣


Potsdam Hbf

ベルリン中央駅からポツダム中央駅までは30分弱と意外と近かったのですね。ただ訪れたい観光スポットへはここからバスを乗り継ぐ必要があります。私は移動時間も含めきっちり行程を練る派のトラベラーなのですが、バスの乗り継ぎを調べるのにはちょっと苦戦しました。

大晦日は開館していなかったり、開館していても早めに閉館してしまう施設の多々あるので事前の調査が重要なんです(汗

Luisen Platz

まずはポツダム中央駅からサンスーシー公園を目指します。最寄りのバス停 Luisen Platz へ行く路線はいくつかあるので、目の前に停まっていた 605号線に飛び乗りました。Luisen Platz はポツダムのブランデンブルク門すぐ近くのバス停ですね。


Brandenburger Tor in Potsdam

んがぁ~、ついてないなぁ。全面に足場が組まれていました。修復工事までは事前に調べられなかったよぉ。ちょっと悲しい気持ちで記念写真を撮りました(泣

Potsdam, Brandenburger Str.

ブランデンブルク門の向かいにあるのがブランデンブルク通り。真っすぐ一直線に伸びる道の向こうに見えるのが St. Peter und Paul(聖ペトロパウロ教会)。ロマネスク様式とビサンチン様式の要素を組み合わせた珍しい教会らしいです。ちょっと落ち込んでいて向こうまで歩く元気が…


Schlosspark Sanssouci

気を取り直してサンスーシ宮殿へ向かいます。ブランデンブルク門からアレー・ナハ・サンスーシを進んで、こちらの入口からサンスーシ公園へ入りましょう。朝ということでジョギングしている方を多く見かけます。

Schlosspark Sanssouci

Google翻訳で読んだらドイツ語でユネスコ世界遺産ってちゃんと書いてありました(汗 ポツダム最大の見どころといっても過言ではないかもしれませんね。

フリードリヒ 2世によって建てられたサンスーシ宮殿。サンスーシはフランス語で「憂いなし」の意ですが、まさに落ち着いて暮らせる宮殿ということで国王はポツダムの地を大層気に入り、その後もこの地に多くの宮殿が建てられ、それらと共にユネスコ世界遺産に登録されています。


Schloss Sanssouci

宮殿としては珍しい平屋(1階建て)で、部屋数も12室しかない小規模なものですが、宮殿の建つ丘には 6段の葡萄棚が造られており、中央の階段がまっすぐ宮殿に向かって伸びていることもあって、まるで舞台の上に建てられたかのように感じられるのがサンスーシ宮殿の魅力でもあります。

ただ、できれば葡萄棚に緑の葉が生い茂っているシーズンに訪れた方が、よりその美しさを実感できると思います(苦笑

Schloss Sanssouci

平屋でも美しい宮殿ですね。シーズンによって開館時間が異なりますが、入館することもできます。室内はロココスタイルで華やからしいですよ。

事前に日本でこちらとツェツィーリエンホーフ宮殿との共通券(Sanssouci+)を予約していました。入場時間は予約時に希望の時間を指定する必要がありますが、この日は大晦日ということで14時閉館、いつもより3時間ほど早まっていました。う~ん、まだ目的のツェツィーリエンホーフ宮殿へはバスを乗り継ぐ必要があるし、時間配分を考え直さないと…

ちなみに館内を写真撮影したい場合は 5EUROで撮影許可チケットも購入する必要があり、こちらもツェツィーリエンホーフ宮殿と共通で使えます。チケットはリストバンドになっています。もちろん我々も写真撮影込みで購入しましたよ!

Historic Mill of Sanssouci

こちらはサンスーシ宮殿西側にあった風車。ポツダムは農業も盛んだったらしく、ここは製粉所だったようです。農夫たちの生活を支えた重要な風車だったのですね。こちらも第二次世界大戦で大破炎上してしまい、現在の風車はレプリカらしいです。

Orangery Palace

先ほどの風車(ヒストリックミル)に併設するかのように建てられている Orangery Palace(オランジェリー宮殿)。19世紀中頃にイタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館をイメージして建てられたものらしいのですが… 確かに似ているかも。


Bornstedter Str.

サンスーシ宮殿に戻って中に入ろうかと思いましたが、閉館は14時に早まっていて、それはなんとツェツィーリエンホーフ宮殿も同じでした。移動を考えるとどちらも入館して見学するには時間が足りないことが判明。

ポツダムでどうしても観たかったのはツェツィーリエンホーフ宮殿の会議室なので、サンスーシ宮殿の入館は諦めてバス停に向かいます(汗

ツェツィーリエンホーフ宮殿までのバスルートは事前に調べていて、もともと本数の少ないバス路線ではありますが、とても次のバスを待っている余裕はありません。乗り継ぐ路線のバス停までサンスーシから30分歩くことを決断しました!

Potsdam, Birkenstr./Alleestr.

ツェツィーリエンホーフ宮殿へ行くバスは 603号線。サンスーシからこのバス停まで歩いてきて、ここで待つこと10分ほどでツェツィーリエンホーフ宮殿へのバスに乗ることができました。なんと日中は1時間に 3本しかありませんでした、助かったぁ!(滝汗


Schloss Cecilienhof

念願のツェツィーリエンホーフ宮殿に到着。ここに来るためにポツダムへ来たようなものなので感無量です。写真撮影許可チケットはサンスーシ宮殿で購入しておいたのでそのまま入場口へ進みます。

Schloss Cecilienhof

ここですね、この部屋が目の前に飛び込んできた時にはもう言葉が出てきませんでした。戦後の日本が決められた場所です。ここを見るためにポツダムへ来たんです。案内も聞きたくて日本語ガイドを借りて聞き入っていました。

Schloss Cecilienhof

第二次世界大戦の連合国(英・米・ソ)の首脳が集まり、戦後処理について幾度となく会談が繰り返された場所です。その一つである原爆投下の許可と日本の無条件降伏を含むポツダム宣言が発表されたのもこの場所です。

Schloss Cecilienhof

会議室の雰囲気を少しでも伝えられればと大きな写真で…

Schloss Cecilienhof

戦後生まれだからこそ、いろいろと学ばなければいけない、後世にしっかりと伝えていかなければいけないと改めて考えさせられます。広島・長崎に加え、このポツダムへも多くの日本人に足を運んでもらいたいと改めて思った今日この頃でした。

Schloss Cecilienhof

概ね 1時間かけて宮殿内を巡りました。中庭には花が咲くと星型が真っ赤に染まる花壇があって、この星はソビエト連邦を表しているそうです。なんか言葉に詰まりますね。


Potsdam, Höhenstr.

さて再び603号線のバスに乗ってポツダム中央駅を目指します。帰りのバス乗り場は往路で降りた宮殿近くではなく少々離れた場所になるので、バスで行かれる方はしっかりと Hohenstaβe のバス停の位置を確認しておいた方が良いですね。

Platz der Einheit/West

バスの終点 Platz der Einheit/West まで来るとポツダム中央駅まではトラムという選択肢も増えます。我々はここからトラムでポツダム中央駅へ向かいました。


  • Berlin Hbf

Berlin Hauptbahnhof

bahnhof.de
  • Potsdam Hbf

【ドイツ】ポツダム中央駅周辺でおすすめの観光スポット10選!ドイツを満喫! - おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

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  • Brandenburger Tor in Potsdam

Brandenburger Tor und Luisenplatz | Landeshauptstadt Potsdam

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  • Schloss Sanssouci

Schloss Sanssouci - Refugium auf dem Weinberg | SPSG

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  • Orangery Palace

Orangerieschloss - Kübelpflanzen und italienische Meister | SPSG

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  • Schloss Cecilienhof

Schloss Cecilienhof

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