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サウナ感想文②-ひだまりの泉 萩の湯-

”AMAMI(あまみ)”

かつての私にとって、それは未だ足を踏み入れたことのない南の島の名前だった。鹿児島なのか沖縄なのかよくわからないくらい南。雨がたくさん降っていて、湿気が多いんだろうな。行ったことはないのに、その言葉を目にし、その響きを耳にするだけで、私の空想は高温多湿の緑深い島を旅した。

しかしいつからか、”AMAMI”は私にとって「サウナイキタイ!」のトリガーになってしまったようである。今朝散歩中に近所で『奄美-AMAMI-』みたいな名前の飲食店を発見してから、私の脳内は「今日は絶対サウナに行こう、蒸されよう」という想念に支配されていた───

ハロー、『ひだまりの泉 萩の湯』

スーパー不定期でお送りしているサウナ感想文の2回目です。前回の記事はこちら。

「シリーズ化してもどうせ途中で飽きるだろう(自分が)」と思ってはいるものの、とりあえず通し番号とかつけてみました。終わる時は何の予告もなく突然終わると思います。

さて、本日お邪魔したのは『ひだまりの泉 萩の湯』。東京に引っ越してきてから2番目くらいに”まあまあよく行くサウナ”ちゃんです。お得な料金設定ながら、設備キレイ・お風呂種類多い・サウナ広い・外気浴できる◎の4拍子が揃ったナイス公衆浴場。「チルい」が口癖のチルい友人に教えてもらいました。

例のごとく(?)空腹で血糖値が爆下がりしていたので、どら焼きで糖分を急速チャージ。そう、気分はドラえもんです。

食べかけでゴメンなさいね。断面がふわふわでキュート♡

ところでドラえもんはすごい。「偶然テレビ朝日の前を通りかかった」とか「金曜の夜にテレビをつけていた」という状況ならば、彼のことを連想したとしても不思議ではない。しかし、こんな何もない路地裏で、古来より伝わる和菓子を食べているだけで、やはり脳裏には彼の姿が浮かぶのである。きっと私だけではない。多くの日本人がどら焼きを口にするとき、同じようにあの愛くるしいシルエットを想起するのである。凄まじい影響力、浸透力。それに比べて自分はどうだろう。自分がそこにいない時、親しみを込めて我が存在に思いを馳せてくれる人がどれくらいいるだろうか……

すこぶるブルーなお湯で温まる

とある心理療法家は、”一度ネガティなことを考えると、しばらくその状態から抜け出せなくなること”を『ネガティブ版のナルシシズム』と呼んだそうである。それは自己陶酔がすぎるあまり、挫折の中にある挽回の光を見落とすこと、失敗と成功のつながりに目を向けようとしないことを指す。

まさしくこの状態に陥ってしまったネガティブナルシストなので、ロッカー番号は迷わずに53(ゴミ)を選択した。

ゴミ、あるいは誤算。レトロなフォントが逆にナウいぜ!

券売機で『平日男性+サウナ』を購入。お値段なんと680円。時間制限なしでこの料金は良心の極みである。にこやかな店員さんからサウナ札を受け取り、3階の男湯へと向かった。

勢いよく服を脱ぎ捨てて浴場に侵入。人はそれなりに多かったものの、平日の夕方手前ということもありなかなかの空き具合である。これには思わずニンマリ。今日はサ室も休憩イスも待ちなしで回れそうだ。まずは体を清め、”ブルーレットおくだけ”のような鮮やかなブルーのあつ湯で体を温める。(※正しくは「ひのきの湯」。めちゃくちゃいい匂いだった)

なんであんなに青かったのかはわからないが、とにかく熱くて、すこぶるブルーだった。入った瞬間「あっっつ!」と思いつつも、肩まで浸かるとふーっと全身の力が抜ける感じがたまらない。この時点でネガティブナルなんとかのことなどどうでもよくなる。人間は温かいお湯に浸かればいつでもハッピーになれるのだ。(お湯はブルー、でも気分はハッピー!)

全身をしっかりロースト

十分に温まったところで、体の水分を拭き取りいざサウナへ。お気に入りスポットである、入ってすぐのくぼみが空いていたのでピットイン。

公式HPより拝借。右奥のくぼみが集中(?)できて良い◎

個人的にはサ室のテレビは不要派なのだが、家にテレビを置いていないので「たまには」ということでじっくり視聴。ローストポークが流行っているらしかった。”ロースト”ってすごいよな。だって”ロースト”ってついてたらなんでも美味しそうに見えるもん。それに比べて自分はd……ハッ

ちなみに炙り焼きだけでなく蒸し焼きも”ロースト”らしい。つまり、サウナに入れば誰でも美味しくなれるということだ。

諸説ある

時間帯にもよるが、平日17時前後は1人で来ている人が多いので、おしゃべりをする人もおらず快適に過ごすことができる。テレビの音声のほかには「…んぁっ!」「はぁ、はぁ…」というおじさんのうめき声くらいしか聴こえてこない。とても静かな環境だ。※我慢はよくない

我慢しない派の私は、1セット目はサウナ5分→水風呂20秒→外気浴5分ほどでサクッと済ませる。そこから徐々に体を慣らしていき、3セット目はストーブ目の前7~8分→水風呂1分→外気浴10分で無事にフィニッシュを迎えた。全身には鮮やかな”あまみ”が出現。見事なぶっととのいっぷりである。

(この”あまみ”をぼんやり眺めながら冒頭のつかみを思いついた)

さあアナタも萩の湯へ

サウナメインというよりかは”公衆浴場”なだけあって、お風呂が豊富な萩の湯。サウナだけでなくしっかり湯船も堪能しました。熱すぎずぬるすぎない炭酸泉がシュワシュワで気持ちいい!飲みてえ!♨️

ということで湯上がりのシュワシュワマッチも美味しくいただきました◎
近くにはナイスな公園もあるよ!ぜひ行ってみてね🛝

お め で と う 1 3 2 さ い


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