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神さまへお願い。

今年も1年が終わろうとしている。
子育てのかたわらで、ブログサイト運営、簿記3級の勉強、FP3級の勉強、月10冊前後の読書等、毎日がとても充実していた。

大変なことも沢山あったけど、その都度解決して乗り越えてきたつもりだ。

しかし、これだけは時間がかかりそうだ。

祖母がもうすぐ、この世を去るという事実の受容。

正直、祖母とは話が合わなかった。

耳が遠くて話は通じないし、長男のダウン症のことも理解ができず、

「なんでこんな歩かんとね?あんたがテレビばっかり見せるけんやろうか?」
(訳:どうして歩かないの?テレビばっかり見てるからじゃないの?)

などと言い続けた。その度に否定するのだが、祖母は

「聞こえんとたい。」
(訳:あんたが言ってることが聞き取れない)

と言って理解できない(理解しようとしない?)のだった。

毎回こんな調子だったので、私も話すのが嫌になり、必要最低限の会話にとどめていた。

私は心のどこかで、
「祖母は死なないから話さなくてもいい」と思い込んでいた。

祖母自身も以前から
「まだ死ぬもんか。長男ちゃんにランドセル買うまで死なれんたい。まだ長男ちゃんと遊ぶもんねー!」
と言っていたこともあり、なぜか安心しきっていた。

本人に生きる気力があるなら大丈夫!

そう思っていた。

しかしここにきてようやく、人生はやっぱり有限なのだと思い知らされる。

どれだけ祖母に生きる気力があっても、病魔は着実に、スピード感たっぷりに、祖母の身体を蝕んでいた。

祖母の悪性リンパ腫が発覚したのは2020年の1月。左まぶたが腫れていたことから、大学病院で検査した。それから2月末から4月頭まで入院。

手術は体力的にできないので、放射線?で治療したようだ。

私は次男を出産したばかり。2人育児をすることに慣れるのに必死で、祖母の心配をしている場合ではなかった。

今は長男が歩けるようになり、次男もできることが増えてきた。私の心にも少しずつ余裕が出てきた矢先のことだ。

祖母が今年一杯、持つかどうか分からないだなんて。

悪性リンパ腫は血液のガンだそうだが、まさか94にもなってこんなに進行が早いなんて思わなかった。

年齢的に、もっとゆっくり進行すると思い込んでいた。

あと2年ぐらいは大丈夫なんじゃないかと思い込んでいた。

知らなすぎた。

いや、知ろうとしなかった。

知るのが怖かった。

仲がいいわけじゃない。だけど、いなくなるのはやっぱり寂しい。

長男がとても懐いていて、2人が会うと幸せそうに寄り添っていた。

そんな姿をもう見れなくなるのかと思うと、本当に寂しい。

倹約家だった祖母。

救急車で運ばれる直前も、

「あぁ、電気消すの忘れた。」

と言って、ヨロヨロしながら部屋の電気を消しに行ったそうである。

そんな祖母の姿を見て育ったから、私はきちんとお金を貯められる人になった。

今の自分があるのは、やっぱり祖母のおかげでもある。

カミ様、もう一度だけ、祖母を自宅に帰らせていただけないでしょうか。

祖母に、死期を悟られないように、精一杯の感謝を伝えたいんです。

どうかよろしくお願いします。

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