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起立性調節障害になったけれど普通校に行って勉強をしたいあなたへ

Okakiさんはじめまして!
進路についての話なのですが話させてください。中3で受験期真っ只中の学生なのですがコロナでのストレスもあってか起立性調節障害がになってしまって学校に行けていません。先週の中間テストも受けれず回復の目処も立っていないのでいつ学校に行けるようになるかもわからない状態で、中2の時から目指していた志望校を諦めました。
このまま次のテストまでに回復しなければ定時制の高校を受験することになるのですが、私は普通校に行って勉強をしたいです。
でも普通校にしろ定時制にしろ目指していた高校には行けないのと、次のテストまでに回復するかもどうかわからないので悲しくて悔しくて涙が出てきます。
学校の先生も両親も真摯に向き合ってくれて、心無い言葉を投げつけてくる人もおらず環境には感謝しているのですが進路への不安は消えません。
だからどうしよう、というところまでたどりつけていないのですがとりあえず高校には行けるように頑張りたいです。
こんな長文の愚痴を送り付けてしまって申し訳ないです。


こんなご相談がきました。
まずは私なんかに話してくれてありがとうございます...!


私はあなたに「頑張ってください」とは言えません。
なぜならあなたは今この瞬間も「頑張っている」からです。だから私はあなたにこの言葉を送ります。
「自分のペースで元気でいてくださいね」



「普通校に行って勉強をしたい」と願うあなたの気持ちはとても分かります。私があなたと同じ状況であったとしても全く同じことを願うからです。

あなたが言う「普通校」の中には学校の授業だけではなく、色々なものも詰まっているんですよね...。
中学からの友人関係や家族への影響と近所への視線、通学のこと、大学への進学率や将来の道のこととか色んなことを合わせて考えてみても、普通校に通いたいと願うはずです。その願う気持ちは大切にしてください。

私はあなたの症状がどれほどなのかは分かりません。ですが「つらい」という感情だけはヒシヒシと伝わってきます。頑張っていらっしゃるんですよね...。
私は普通校か、定時制の高校か、どちらが良いかどちらにすべきかなどは言いません。どちらにも良し悪しがありますし、私なんかが口に出していい問題ではないからです。

その上で私からお話させてください。


楽しもうと願う気持ちは忘れないでほしい

私からお伝えしたいのは「どちらを選んでも人生はあなた自身で決められる。楽しもうと願う気持ちは忘れないでほしい」ということです。


「普通校にしろ定時制にしろ目指していた高校には行けない」とありました、つらいですね...。

では目指していた高校でやりたいことって何かありますか?
少しレベルの高い授業を受けること
放課後の友達との遊び
可愛い制服を着ること
部活でみんなと切磋琢磨したかった、などでしょうか。

どれも素敵ですよね!
では少しずつ「このやりたいことはどうやったら出来るかな?」と一緒に考えてみませんか?


少し私のお話をしますね

私は既に大学を卒業して社会人として働いていますが、昔から学歴コンプレックスがあって「もう一度大学に通って勉強したい」という夢がありました。

Twitterでよく学生さんをお見かけするのですが、正直羨ましいなと思っています。私自身大学生の時はサークルとかバイトとかで勉強に力を入れていなかった人間だったので、いざ卒業すると「もっと教授の専門的な話を聞きたかったな」とか「あの講義ちゃんと受けていれば良かったな」とか思ってしまったんですね。

ですが当然通うための学費を払うお金も通学する時間の余裕もありません。
おそらくこれから私が大学に通うことはないでしょう。

でも全てを諦めるのは少し悔しいので、私は「私の手の届く範囲」で「最低限でいいから」夢を叶えようと思いました。

それが現在利用しているオンライン学習ができるスタディサプリというツールです。

これは正確に言えば大学受験用の勉強なので、高校生レベルにはなりますが、テキストに沿って先生が画面の向こうで授業をしてくれます。
オンラインで受けられるので安価で且つ好きな時間と場所で勉強出来るので、ずっと勉強したかった英語と日本史の授業を受けました。
今は私が高校時に受けてこなかった倫理の授業を受けてて、新しい発見の連続ですごく楽しいです。

大学には通えていないし、授業も高校レベルだけれど、勉強したいという夢は叶えました。
夢の達成率は3割程でしょう。でも0じゃないんです。この3割という数字もとても尊いことだと私は感じています。


SNSを通じて共通の趣味を持った方やフォロワーさんとの交流も沢山できました。
こうして関わるはずのなかった私とあなたがネットを通して言葉を通わせているのも素敵なことですよね...。
学校での友達ではないかもしれないけれど、学校という空間よりも遥かに多くの人と交流できています。放課後一緒にどこかに行くことはできないけれど、オンライン上で好きなアニメの上映会をしたり、ツイキャスでみんなで絡みながら配信だってできちゃう時代です。
学校の友達のように、すぐそばに居られる訳ではないけれど、北海道の人もいれば沖縄のい人もいる。なんならアメリカに住んでる人だって居ます。

離れてしまう人もいれば新たに繋がれる人もいることを感じてほしいです。


自分の手で掴める範囲の自由と楽しさは掴んで

理不尽に、そして唐突に道は閉ざされてしまったかもしれません。
ですが周りを見ると別の道もあることをどうか、どうか忘れないでください。

そして自分の手で掴める範囲の自由と楽しさは諦めないでください。想像していたものの3割でも良い、手に入れられるものは手に入れてしまってください。

そもそも夢とかやりたいことなんて3割だろうが6割だろうが出来ていれば「叶えた」と言っていいんです。私はそうしています。


体が辛くて寝込んでいることが多く、何も出来ない時間が多いかもしれません。
だけどもしかしたら寝ながら何か聴くことはできますか?

じゃあラジオは聴けるかも?
オーディオブックで古典文学に触れてみるのはどうでしょうか。
不思議なんですけど私は活字として古典文学を読むのは苦手ですが、オーディオブックとして聴くのはとても好きだと分かりました。
『銀河鉄道の夜』とか『こころ』とか夏目漱石の作品も素敵です。私はシェイクスピアはほぼコンプリートしました。『ハムレット』が有名ですが、私は『マクベス』の方が好きですね!

他には私はVoicyというラジオアプリも好きでよく気になった人のラジオを聴いています。学校では教わらないような濃い社会をお話が聴けたりするんです。びっくりするくらい赤裸々に語られている人とか居て面白いです!


作品を観たりラジオを聴いたらその感想を日記やブログに書いてみるのはどうでしょうか。
Googleアカウント作ってGoogleドキュメントでスマホの音声入力で日記やブログを書くことも出来ちゃうんです。
私はnoteで定期的に記事を更新してますが、結構な割合で寝ながらスマホに向かってブツブツ呟いて記事として仕上げています。文字打つのは遅いし誤字脱字するし、声に出してやる方が頭がスッキリするし効率が良いのです。

やり方はどうあれ、他の人が見たら「ちゃんとした記事」に見えますよね。
でも書いてる時は結構ズボラな感じでなんです。こんなので良いんです。ふふふ。


世界って学校だけじゃ無いし、
知識って教科書から得るものだけじゃないんです、とても楽しいですよ。


まだ普通校の道を諦めてないんですよね、本当にとても頑張り屋さんだと思います。
勉強は学校に通わなくても出来ます。自分で教科書を音読するだけでもいいし、YouTubeで授業を公開してる人だっている。スタディサプリのようにオンライン学習のサービスを利用することも一つの手ですよね。


私自身は人生の中で高校時代は重要でも楽しくもない時代で、寧ろ嫌いでした。

私は高校の時に反抗期になって「こんな高校嫌いだ、辞めたい!でも辞める度胸もない。じゃあこのムカつく高校をとことん利用して私の役に立ってもらおう」とムカつきまくって放課後1人図書室に入り浸り源氏物語の漫画版「あさきゆめみし」をひたすら読んでました。
そしたら結果古典の成績が上がってて、いつの間にか学年で「よく図書館を利用する人ランキング上位」になってましたよ。笑うわ。
そのことを友人に話たら「なんて真面目なグレ方なんだ」と笑われました。当時は本気でグレていたつもりだったんです。
それから高校で唯一好きな場所が図書室になりましたね。それ以外全部嫌いだったけど。

少しずつ、少しずつね、「嫌いだけどここは嫌いじゃない」みたいな空間を自分で作る大切さも感じました。嫌いなら嫌いでいいんです。そこで「でもこれはまぁ許容範囲かな」と思えるものも見てあげると世界が少し明るくなります。


もし可能なら「高校」から一歩引いて自分のやりたいことや人生を考えることを意識してみてください


そしてもし可能なら「高校」から一歩引いて自分のやりたいことや人生を考えることを意識してみてください。

私にとっては高校時代はただの通過点でした。私にとってのターニングポイントや人生で最高の瞬間がただ高校時代ではなかっただけだった、という話です。

あなたにとってのターニングポイントは確かに今かもしれません。でもその次はどこでしょうか?高校でしょうか?
もしかしたらそうかもしれないし、違うかもしれません。

高校は志望したところに行けないかもしれない、でも大学は?どんな仕事をしたいですか?どんな風に生きていきたいですか?将来が未定ということはそれだけ可能性があるということでもあるんです。

私は1人自宅で仕事をしている人間なので、ほとんど外に出ないし人にも会いません。もしかしたら他の人から見たら「あの人大丈夫?」と思われてるかもしれません。
でもそれで良いんです、私はこの道を選んだのですから。
偶に友人とお茶とかで外に出ると「外界は気持ちいいなぁ」と新鮮な気分になれるのが少しお得だなと思っています。

他の人から見たら「変わってるね」とか「珍しいね」とか言われる機会があるかもしれません。でもだからなんなんでしょう?
「あなたがそれを選んだの?」
「うん、そうだよ」
「へぇ、そっか」
これだけです。


「自分の世界」を作る意識を持ってみて

大事なのは「高校」という世界とは別の「自分の世界」を作る意識を持ってみてください。
大人になると嫌でも分かるんですが、学校という世界は如何に小さかったか、という事実です。

学生時代とは一生に一度の時間であり空間だからこそ尊い時間です。ですがその尊さを上回る時間を作ることもまた可能なのです。
今この瞬間「高校」に重点を置くのも良し、それ以外に置くのもまた良しなんです。

人生のイニシアチブ握るのは病気ではありません、あなた自身です。あなたが何を感じてどう感動したり泣いたり怒ったり何をしたいかという欲などの感情はあなた自身のものです。

「高校での私」「趣味サークルでの私」「料理好きな私」「SNSの中での私」と沢山あなたの世界を作ってください。今のこの時代に生まれた恩恵が「誰とでも繋がれる」ツールの充実さでしょう。いまこの時代に生まれたメリットを思う存分利用して自分の為に使ってください。そして楽しんでください。

「こんな長文の愚痴を送り付けてしまって申し訳ないです」とあなたは言われましたが、私からすればこんな見ず知らずの人間に自分悩みを曝け出せるあなた自身が素晴らしい人だと思います。

普通だったらこういった悩みを誰かに相談するのだけでも非常に勇気がいることなんです。
中学生の時の私にそれが出来たか?と問われると出来なかったかもしれません。

私なら恥ずかしいと思う自分の弱い部分を誰にも相談できません、どちらかというとネットの海に放り込むくらいです...。(私の過去note見てもらった分かる通りです)しかも大人になった今だからこそ出来るという体たらくです。とほほ。


他の方からこんなメッセージも届きました

そしてあなたが私なんかに相談してくれたので、他の方からこんなメッセージが届きました。

先程のまろ主様で定時制の高校を受験される予定とのことですが、もし普通校のように通いたいとあれば、通信制高校に行かれた方が良いのではないかと思い送らせていただきました。
私の通う高校は本校を元に全国にキャンパスがあり、週5日と週2日などなど…通うコースが別れています。
最初から週2日で通っても後から週5のコースに変更もできる為、心と体の負担も少なく、その制度を使う生徒も多いので特別偏見などもありません。
その為他校からの転校生がとても多く、2ヶ月に1人は転校生が来るので途中編入でもみんないつもの事だと感じたりしています。
私は週5日に通っていますが、校則も授業も全て普通校と変わりませんし、体育祭や文化祭などの行事も楽しめます。
またこれはキャンパスによって授業内容は違いますが、面白い内容の選択型の授業もあるので(私のキャンパスは歴史研究や中国語講座など)自分の好きな分野も学ぶもできます。
それと留学制度が盛んな学校の為、英語を頑張ればオーストラリアやハワイにも行けたりもします。(私はマレーシアに行きました。)
それにもしテストも受けられなくても救済措置があるので、休んだとしても一応は大丈夫なようになっています。
こう言ってはなんですが、私は調子悪い時は休んで、行く時はしっかり行くみたいな感じで無理なく学校に行ってます。
私の学校ではみんなそんな感じなので、気を負いすぎなくても大丈夫だと思います。
今から受験校を変えるのは大変だということは承知の上ですが、こういう学校もあるんだよと知っていただけるだけでも違うかなと思い送らせていただきました。
拙い文章で突然失礼致しました。
受験もまろ主様の少しでも納得のいくようになればと願っています。頑張ってください!


すごいですね!
顔も名前も知らないのに私たちは今ネットの世界でお互いを助け合おうと動いています。愚痴でもなんでもいいんです、吐き出してしまいましょう。


つらく、しんどい時が多く来るかもしれませんが、泣きたい時は目一杯泣いてください。
笑える時はとことん笑ってください。
そして自分自身を許してあげてください。
やりたいこと、出来ること、挑戦してみたいこと、自由に思い浮かべて楽しんでください。
そして私たちは同じ歴史好きなのですから、面白い本とかがあったらお話ししましょう。いつでも話しかけてくださいね。


大丈夫、楽しいことはこれから沢山あります。自分が楽しいと思えるものを沢山沢山掴んでいってください。


応援しています。
相談してくれてありがとうございました!



今後の創作活動や新しい記事制作のモチベーションに繋がりますので、この記事が良いと思われましたら是非サポートをよろしくお願いいたします。泣いて喜びます! サポートいただいた金額の一部は動物保護団体と子ども食堂への寄付に充てさせて頂きます。