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四人囃子ライブの味わい方 (動画あり)

四〜人囃子の、変拍子ぃ〜

四人囃子とは --- 日本を代表するプログレッシヴ・ロック・バンドと称される。森園勝敏、佐久間正英(BOOWY, GLAY, JUDY AND MARY 等手掛ける)、岡井大二(L⇔R等手掛ける)らを排出。

四人囃子のDr.岡井大二、の息子(37)です。
2021年3月3日(水)19:00
の 四人囃子 31年ぶりのワンマンライブはコロナの影響で、東京は席数半分で開催・大阪は中止となった代わりに、ストリーミング配信 が決定したとのこと。3500円也。四人囃子のライブは普段8000円とか平気で取るので、まず大ファン以外は払えないんですよね。なので「あれ、これむしろ良い機会?」と思い、私費にてちょっと宣伝しております。

チケットはこちら ぴあ【動画配信】スピンオフ 四人囃子 feat.根本要&西山毅
正確には、スピンオフ四人囃子 名義。残念ですが正メンバーのうち、今回ステージに上がるのはリーダー/ドラムスの岡井大二のみ。
ただ、それでも、観る価値は十二分にあると思ってます。ここではイチ音楽ファン、正確には洋楽偏食育ちの視点で、その味わい方をまとめてみます。

1.歴史的な名作  -  時代背景考えるとマジ驚愕の出来

まずは作品がすごいのよ、というお話です。詳細は下記の記事に譲らせていただきますが、補足含めてまとめると、こう。
●日本にまだロック制作のノウハウが何もなかった時代に
●高卒直後の若造たちが
●日本初の本格的コンセプト・アルバムを創り上げた
●それも Pink Floyd『狂気』のたった1年後に
そんなわけで、ミュージシャンズ・ミュージシャンと称されてきた歴史があります。

なお、後期を主導した 故・佐久間正英さんは、その後 数え切れない人気バンドを世に送り出し、文字通りJ-ROCK J-POP の歴史を作りました。

2.最高峰の演奏  -  類を見ない "洋楽品質" (本題)

ファンの方からの四人囃子の評価が絶大な要因でしょう。歴代ギタリストや佐久間さんは語られることも多いですが、今回はドラムスしかおらんのでドラムスの演奏面から切り込んでみます。ぶっちゃけドラムスが超キーだと思ってます。
●指揮者としてのドラムス
岡井大二は「自分はドラマーじゃない」とかよく言っていて。プロデューサー脳なんですよね。音楽全体をデザインすることがまず第一にある。ライブで観ると、楽曲の構想をドラムスが主導してるなーというのがよく分かります。日本では特にこういうドラムスの在り方をするバンドは珍しいですよね。例えば 英 THE POLICE とかに近いものがあるかもしれません。
●絵画のようなドラムス
代表曲『おまつり』のイントロに極まれる、繊細なタッチのシンバルさばき。それでいて、決して全くJAZZではないわけです。あくまでロックの作品を描くための筆先。四人囃子以外で聴くのはちょっと難しいかも。たぶん世界的に、ある時期以降は「演奏力系のバンド」と「構想力系のバンド」でかなり系統が別れちゃってるのが原因じゃないかなと思います。四人囃子は、演奏力と構想力、両方あるんですよね。
●モタり? いやこれが洋楽感覚のグルーヴよ?
説明が難しいのですが、岡井大二のリズムのとり方は、日本人っぽくないと思ってます。ドライブ感が。個人的にもこのバンドを「洋楽大物勢と混ぜても聴いていられる」大きな理由です。
面白い話として、岡井大二の演奏は「モタってる」って言われることがあります。いやそれ違くて。捉えてるグルーヴが大きい(長い)のと、ショット時の手元の跳ね方が理由なのかなあと思ってます。メトロノームで測るとたぶんずれてるのでしょう。でもグルーヴ堪能してる勢からすると「そこが良い」んですよね。これ日本であまり見ないタイプ。

3.現役バリバリです  -  でも最後の機会かもよ

岡井大二は67歳ですが、演奏者としては現役バリバリです。上述の日本人離れしたドラミングは健在。いや「健在」は不適切か。オリジナルアルバム録音時(10代20代)とは比較にならない質の高さです。キャリア積んでますからね。。個人的には演奏面は、2000年以降の再結成四人囃子が完成形だと思っています(声が出てないとかね、あるけどね。。演奏が本体ですから。歌謡曲ぢゃないんで)
でもドラムスもそろそろ歳なのでね、、正直5年後は分からないです。クオリティ担保した"四人囃子"の大きな舞台は今回が最後になる可能性が十分あります。

百読は1視聴に及ばず、ということで↓↓

【動画】 "森園囃子" ライブ - 2002再結成プレビュー

2000年以降の固定メンツはほぼ初期メンバーで、初期楽曲を演るプロジェクト。森園さんが前に出ると、森園さん色に染まります。サイケデリック味、いわゆるプログレ味。

https://youtu.be/miamuwGrH7I
※厚生年金会館でのライブ、TV中継時のもの。

【動画】 ニューウェーブ期 "佐久間囃子" ライブ 1989 プレビュー

我々世代のサブカル・クラスターには、こっちのほうが受ける気がする。故・佐久間さん主導の後期 ニューウェーブ味のナンバーたち。

https://youtu.be/y1TWklG-jAo
※2019年についにDVD化された、MZA有明でのライブ映像

スピンオフ四人囃子

1つめの映像の人たちが2000年以降の四人囃子メンバーなのですが、そのうち、Gt&Voの森園勝敏さんは過去に一度倒れられてから、ベストな演奏が叶わず。Ba佐久間正英さんは2014年に他界。そして、本来今回出演予定であったKey坂下さんも、昨年体調を崩されてしまい参加出来ません。今回は代わりに、スターダスト☆レビューの根本要さん(Gt&Vo)、元ハウンドドックの西山毅さん(Gt)らのサポートを受けての開催となるようです。

 「スピンオフは、アマチュア時代に四人囃子をコピーしていたり、ずっと好きでいてくれた後輩たちが、『一緒にやりましょう』とトリビュートの気持ちで誘ってくれてのこと。だから、躊躇することなく取り組むことができる。再発と合わせた一連のプロジェクトは来年に続いていきます。本当にありがたい後輩たちと、70年代当時から僕らを知っていて支持し続けてくれているスタッフのおかげで、今が成り立っています」
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/200626/enn2006260011-n3.html

というわけで完全体四人囃子ではないですが、四人囃子をバヤシたらしめるリズムは健在です。現役のクオリティで叩ける今のうちに、ぜひ観ておいていただけたらと!スピンオフ囃子でも会場チケットは7500円ですからね!(笑) 3500円は今だけですよ!

チケットぴあ【動画配信】スピンオフ 四人囃子 feat.根本要&西山毅

スピンオフ四人囃子

遂に実現!31年ぶりのワンマンライブ!今年で結成40周年を迎える四人囃子。オリジナルメンバーの岡井氏が、スターダスト☆レビューの根本要、そしてハウンドドックの西山毅を率いて、「スピンオフ四人囃子」として31年ぶりのワンマンライブを開催。

〜森園囃子・佐久間囃子 への入門セット〜

〜プロデューサーとしての岡井大二〜


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