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呼吸の練習

新年1本めのnoteです

 あけましておめでとうございます!

 今年1本目のnoteです。
 昨年9月末から始めて、3ヶ月続けることができました。
 ありがとうございます。
 
 今年もカラダのこと、きもののこと、テニスのことなど書いていきます。  
 よろしくお願いいたします。

本をタイトル買い

 さて、今回は、呼吸の話です。

 11月末、温泉にお泊りした途中で本屋さんに立ち寄りました。
 ホテルで暇になったら読むような本を探していて、「日本人の呼吸術」という本を買いました。

 きものや草履に興味がある私としては、日本人の呼吸、というタイトルに強くひかれてしまったのです。
 日本人の呼吸ってなんだろう?
 しかも呼吸「術」だよ?
 好奇心がわいてきて衝動買いしちゃいました。

 結局、温泉で読むことはなく、帰宅してから読み始めたのだけど、面白い、興味深い内容です。
 著者は尺八奏者で、「密息」という呼吸法を発見したのだそう。
 それは、腹式呼吸とも胸式呼吸とも違い、息を吐くときも吸うときもお腹を膨らませて行うとのこと。
 そして、この密息は、尺八奏者だけでなく、昔は日本人みんなが自然と行っていた呼吸法なのだというのです。

 この本では、日本人が密息をしなくなった原因や、ほかの呼吸法との違い、密息を身につける練習方法などが分かりやすく解説されています。
 きものや畳などの和式の生活様式とカラダの関係、姿勢と呼吸の関係なども書かれていて、きものを練習しながらカラダの変化を感じている私としても、そうだよね~とうなずける部分がありました。

さっそく練習開始! でも

 本を読みかけのまま、さっそく密息を練習してみることに。
 お腹を膨らませながら息を吐いて、膨らんだままにして吸う、それだけかと思ったら、骨盤を倒さなければならないとのこと。

 骨盤を倒した姿勢の骨格イラストを見ると、つまりは骨盤を後傾させることのよう。
 骨盤が起きている、あるいは軽く前傾しているのが、いわゆる「良い姿勢」であるというのが一般的だと思います。
 けれど、この本によれば、骨盤を後傾させた姿勢こそが「日本人ならではの良い姿勢」であるといいます。

 骨盤は起こすのが正しいと信じていた私には、かなり衝撃的な内容!
 でも素直に受け止めてみれば、思い当たるところがあります。

 きものを着たら消えてしまう腰痛のこと。
 骨盤を起こそう起こそうと練習しても身につかなかったこと。
 上体を反らせるよりも軽く丸めたほうが息を吸いやすいこと。
 
 これらの体験は、骨盤の無理な前傾よりも後傾のほうが自然であることを示していないでしょうか。

 それで骨盤を倒す練習を始めてみたのですが、骨盤を倒してなおかつ背中を伸ばすのが大変に難しい。
 骨盤を倒すだけならできている気がするのですが、背中も一緒に丸くなってしまうのです。
 その状態でお腹を膨らませるのは、さらに難しかった。
 
 私がもともと反り腰だから、余計に難しいのかもしれません。
 お腹を膨らませるほうに集中すると、骨盤の後傾ができないし、骨盤に集中するとお腹が引っ込む、という具合で、なかなかうまくいかなかったのです。
 そのうちに腰が痛くなってきたのが12月の初め頃で、腰痛の話は以前のnoteに少し書きました。

できているのかいないのか

 腰が痛くなったのは、最後まで読まずに練習を始めたせいでもあるようです。
 読み進めていくと、骨盤を倒すためにはある程度の筋力が必要だとか、状況に応じて倒す角度の深さを調節するといった解説が出てきました。
 ここを読まずにいきなり骨盤倒しに挑戦したのが間違いだったのでしょうね。
 面白そうと思ったら、考えたり調べたりせずに取り掛かってしまうクセが裏目に出たみたい。

 なので、最初は腰が反っていない姿勢を目指し、お腹を膨らませるほうを優先して練習することにしました。
 前傾気味なのが普段の姿勢なので、まず前傾させなければOKとする。
 お腹も油断しているとへこむので、膨らませて、膨らませて。

 このあたりは、中学生のときにやっていたフルートのロングトーンにちょっと似ていると思います。
 当時は吹奏楽部で、できるだけ長く音を出す練習がありました。
 フルートは息が続きにくい楽器らしく、30秒もできればいいほうだと顧問の先生は言っていました。
 
 腹式呼吸でお腹をへこませてしまうと、早く息がなくなって音が途切れます。
 お腹がへこまないように、息を吸って膨らんでいる状態をできるだけ保つように力を入れて吹くと、長く息を吐けて音が続く、そういう練習でした。

 ただ、そのイメージで頑張っていると、腰が反ってくるので、気がついたら腰のほうを引っ込める。
 腰は引っ込めるけど、お腹は出すという反対の動きを同時にやるのがなかなか大変です。
 似ているけれど、同じではないのですね。

 今は少しずつ、腰を引っ込めつつお腹を出す、というのができてきている感じ。
 1分くらいは続けられているかな。
 合っているかどうか、よく分からないところはあるけれど。

途中経過ではありますが

 そんなわけで、密息の練習を続けています。
 マスターできたとは言えないですが、変化を感じています。

 ひとつは腰のポジション。
 腰痛になってしまいましたが、いまは良くなりました。
 痛む時にきものを着たり、洋服の下に湯文字を巻いたりしていたせいか、骨盤が前傾しすぎない姿勢に近づいた気がします。
 本にも、きものを着るだけで密息になる、と書かれていたし、きものや湯文字によって、ほどよい後傾のポジションになるのだと思われます。

 もうひとつ、カラダが疲れにくくなりました。
 とくに仕事中の疲労感が減りました。
 呼吸によって取り込める酸素の量が増えたということでしょうか。
 よく分からないのですが、とにかく疲れなくなりました。
 テニスでも疲れなくなってくるのか? これは腰痛もあって確認できていません。

 それから、メンタルが安定してきたように感じます。
 あまりイライラしなくなってきているような?
 ちょっとカチンとくることを流せるようになったというか。
 お腹の動きに集中して練習するためか、密息の練習自体が心地よく、瞑想のような効果もあるのだと思います。
 別の本を読みながら、「今ここ」に集中する練習もやっているのですが、そちらの練習も密息をしながらだとやりやすい気がします。

 今後、密息が上達してきたら、さらに変化があるのかもしれません。
 テニスでの変化もあればいいなあと思うのは欲張りかしら?
 練習を重ねながら、カラダと向き合っていこうと思います。

 

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