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有川浩改名したんや

…と思った。
「阪急電車」などで有名な作家のあの方である。

私はこのことを、阪急西宮ガーデンズに行った時に「有川ひろ×西宮ガーデンズ」の大きな幟を見て知った。 

調べたら、改名自体は2019年のことらしい。知らなんだ。

ただ、有川浩は「ありかわひろし」と誤読されがちだったので(加えて男性作家と勘違いされやすい)、よかったと思う。

それで思い出したのだが、
高校の時古典の先生が授業中に「えー、作家の有川…ひろさんやったかな、ひろしやったかな」と言い出した時があった。

ひろやろ、と思ったが、私は小心者なので授業中に声なんか出せない。
するとクラスの声のでかい男子が「ひろし!」と言い、あろうことか先生も「あ、そうかひろしやったか」と納得してそのまま授業を進めてしまったのである。

いーやひろやって!!!と思ったが声を上げられないまま、授業は進んだ。
結構その先生とも男子とも仲が良かったのに、授業中に発言するのはなんだかハードルが高くて、言えなかった。

思えばあの時も、クラスの中にそんなシャイさんが私の他に2、3人はいたのかもなぁ。
読書好きが多い学校だったから。

有川浩改名で、そんなどうでもいい学生時代の1ページを思い出した。
あの古典の先生とクラスの男子は、改名を知ったかな?なんて思う。そしたら「あっ…ひろやったんや…」って思ったかな?
想像するとちょっとおかしい。

ただ私は、こんな取るに足らないエピソードを数年経った今でも覚えているくせに、何で授業中に有川浩が出てきたのか、肝心なところを覚えていない。

先生が名前間違えた!っていう変なところに意識がいってしまったのよね。
つくづく集中力のない学生だったなぁ。

あの時先生、何の話をしてたんだろう。



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