見出し画像

弱みは磨いても強みにはならない。(森岡 毅さんの言葉メモ)

森岡毅さんを知っている人はどれぐらいいるのだろうか。
USJをV字回復させたり、西武園ゆうえんちを再生させたプロのマーケターである。
(Wikipediaはこちら → 森岡毅さんとは

私は昨年11月に「日曜日の初耳学」という番組で初めて知り「な、なんて面白い人なんだ!」と感銘を受けた。

きっかけになった林修先生との対談はこちら。
期間限定で公開されているので、見られるうちに見て欲しい。

この対談が大好評だったらしく、今月同番組内で「公開授業」という企画が行われた。
それもすごく面白かったので、前回の内容とあわせて、忘れないためにここにメモを残しておこうと思う。

※あくまでメモなので、分かりづらかったらごめんなさい。


・誰の中にも定数と変数がある

定数とは「自分の力でどうしようもないこと」
変数とは「自分の力で変えることができること」

スクリーンショット 2022-06-13 20.24.08
Youtubeよりお借りしました

多くの人は、定数(自分の力でどうしようもないこと)の部分を変えようと時間とエネルギーを費やしてしまう。
でもそこは変えられない。
苦手な教科を頑張っても仕方がない
だったら、得意な教科に全力を尽くした方がいい。

どこに時間と労力を費やすべきなのか。
論理的に考えることが成功への唯一の近道。


・弱みとどう向き合うか

人は弱点をどう直そうかを考える。
特に日本人は「平均律」に持って行きたがる。

でも、弱みが強みになることはない。
ナスビはナスビにしかなれない。
「きゅうりになりたい」と思っても、しょぼくれたナスビにしかなれない。
濃い紫色であることや、丸い見た目など自分の特徴を生かして、立派なナスビにするしかない。

成果はその人の強みからしか出ない。
自分が褒められたことは、必ず強みから結果が出ているはず。
自分の中の強みを見定めることが大事。

弱みを頑張って磨いても、平均点までしかいけない。
だったら、強みを徹底的に磨きまくれ。


・強みを見つける方法

自分の中で「好きだ」「面白いな」というものの「動詞」の中にヒントがある。
好きなことを、できるだけ動詞に変えてみる

例:
「鞄が好き」→カバンをデザインするのが好き
「サッカーが好き」→作戦を考えるのが好き
「漫画を見るのが好き」→コンテンツを見て想像力を掻き立てられるのが好き

そうやって出した動詞を最低50個、できれば100個、付箋に書き出して、下の3つに分ける。

T(Thinking:考える力)
C(Communication:コミュニケーション力)
L(Leadership:リーダーシップ)

例:
物事を達成するのが好き→L
作戦を考える→T
戦略を練るのが好き→T
人と話すのが好き→C
SNSで発信するのが好き→C

【向いている仕事の例】
T→考えるのが得意戦略化タイプ
コンサルタント・研究職・マーケティングなど

C→伝えるのが得意人と繋がる力
営業職・プロデューサー・広報など

L→変化を起こす力、人を動かす力
経営者・プロジェクトマネージャー、管理職など

これをやってみることで自分の傾向や弱点が分かる。
向いていないものを選ばないようにする。

強みが分からないのは、人と比べるから。
答えは自分の中にある。


・正しいロールモデルの作り方

憧れる相手というのは、自分にないものを持っているから憧れる。
まず大事なのは「自分の特徴を自分で認める」こと。

憧れの人の特徴と、自分の特徴は一致するかどうか。
ナスビなのにニンジンに憧れてはいないか。
それは無理なこと。違う人間にはなれない。

自分の特徴を認めなければ成功は遠のく。

自分の得意なところで勝負するしかない。
たとえ競争が激しかったとしても、その中で自分の特徴をどう磨くかを考えた方が勝算は高い。

「憧れの人をロールモデルに」とよく聞くけど、最も必要なロールモデルは「自分の特徴に似た人がどう成功したのか」である。


・自分の進むべき道が分からない

(内定を4つもらったけど、どの職場を選んでいいかが分からないという悩みについて)

正解はたくさんある。
どこを選んでもその選択肢は正解。
大事なのは「一発で大吉を引こう」と思わないこと。
たくさんある吉か小吉を選べばいい。
入ってから正解にするのは自分。

失敗の選択肢は自分に合っていない職能にはまること。
それ以外は全部正解。


・キャリアを成功させる方法3つ

1つ2つ得意な領域を作ればいい。
自分が好きだと思える領域を上に作っていく。
特徴を縦方向に伸ばす。

【キャリアの変数3つ】
1、自分の特徴の理解
2、環境の選択(どこで戦うか)
3、特徴を磨く努力

・行動を変えるにはどうしたらいいか

行動を変えようとする時、なかなか変えられないのは当たり前。

「意識」は、その瞬間に変わるけど、「行動」は染み付いた神経回路と筋肉。
だから、すぐに変われなくてもガッカリしない。
「すぐには変われないんだ」ということをあらかじめ覚悟する。

たとえば1回やって1回できなくても落ち込まない。
5回やって1回できたら「1回できた!」って自分を褒めてあげる。
まずは、5戦1勝4敗からはじめる。
それを積み重ねていけば、徐々に行動は変えられる。


・ブランディングについて

誰に何をどうやって売り込むのか?
下の図を埋めていく。

(番組Tverからお借りしました)

【何を?】
ベネフィットをいくつか書き出す。
自分の経験・長所をまず明確にし、それを信じてもらえる説得材料を集める。
(例:美味しい→三つ星レストランのシェフ監修しました、など)
困難・挫折・逆境から、力を発揮したエピソードを入れると説得力が増す。

【どうやって】
上二つの内容を説得づけるだけの見た目など。
伝え方も大事だけど中身が10割。


・自己肯定感を上げるには

自信のない人は経験不足。
行動することで自信がついていく

行動することで経験を得る

不安に慣れて自信を持つ

行動を起こして経験を得る

自信を得る
↓ 続いていく

自信がない人は、AかBか悩んだ結果、どちらも選ばず何もしないCを選ぶことが多い。
Cを選ぶ限り、何も変わらない。

最初はみんな自信がない。
行動に移せるかどうかで、経験を得られるか得られないかの差になる。


・赤字続きのホテルを変えた「逆転の発想」

・ホテルのグレードとしては普通
・アクセスが不便
・周りには山しかない
・特徴を作るために投資をするお金がない。
というホテルの再建をした時の話。

どうすれば都会に住んでいる人を、山に呼べるのか。
「山しかない」→「山がある」に変換。
山に何があれば人が集まるかを考え抜き、大自然の冒険テーマパークにして大当たり。

本能にぶっ刺されば、ビジネスは当たる。
そのためにはお客様の本能を、徹底的に理解しなければいけない。

物自体が変えられない時は、お客さんのメガネを変える。
絵が変えられないなら、額縁を変える
文脈を変えることによって中身の価値を変えることができる。


以上、覚書メモでした。

今はまだ見られるので、動画置いておきます。

森岡さんが書かれた書籍もいくつか。
マーケティング入門とか

森岡さんが、娘さんの就活の時に書いた書籍。
ブランディングの図の説明はこの本で書かれています↓

経営者の方からおすすめしてもらった一冊。
まだ積読なので感想が言えなくて申し訳ない。。
読んだらまたレポ書きます。

この記事が参加している募集

最近の学び

いただいたサポートは猫たちの養育費に使わせていただきます。ありがとうございます。猫たちがいるから生きてます。