子供がいないのに「お子さん」の話をされると、少し面倒だなと感じてしまう。
先日、コストコへ行った時のこと。
何やら飲み物の試飲が行われていた。
ちょうど喉が乾いていたのでいただいてみたところ、韓国の「チルソンサイダー」という炭酸飲料だった。
日本のサイダーと少し味が違って美味しかった。
思わず「あ、美味しい」と呟くと、サイダーを配っていた女性が「美味しいでしょ!すごく人気なんですよ!」と笑顔で答えてくれた。
でもさすがコストコらしく大量(500のペットボトル20本)に入っていて、欲しいけど置き場所がないな…と躊躇して立ち止まってしまった。
「1本65円だからすごくお値打ちですよ!今日も朝はこの高さまであったのに、こんなに売れたんです。人気商品ですよ!」と売り子さん。
「うーん」と悩む私に続けて言った。
「これ、お子さんにもすごく人気なんですよ!だから冷蔵庫に入れる時は、お子さんの分と自分が飲む分を入れておかないと、全部飲まれちゃったりするから!」
最初「どこのお子さんの話をしてるんだろう」と思ったけど、「ああ、私と私のお子さんの話をしているのか」と時間差で気づいた。
私はアラフィフだけど、結婚していないし子供もいない。
だけど、通りすがりの他人に、わざわざ「私、子供いないんです」って言うのも面倒なので、適当に「ああ、そうですね」と曖昧に答えた。
すると「これから夏休みだし、お子さんも喜びますよ!」とさらに笑顔。
ふたたび「そうですね」と答えた時、後ろから来た親子がサイダーに手を伸ばしてくれたおかげで、売り子さんのターゲットがそちらに移った。
「これ人気商品なんですよ!韓国の『チルソンサイダー』っていうんですけど…」
こういう時、ちょっと面倒だなあと思う。
はたから見たら、子供がいるのが当たり前の年齢だから仕方ないよねとも思う。
サイダーの売り子さんは多分同年代だったから、きっとお子さんがいるのだろう。
周りにもお子さんがいる人が多いんだと思う。
もしかしたら、独身で子供がいない「おひとりさま」は、彼女の周りにはいないのかもしれない。
だから自然に「子供がいる」と思ってしまったんだろう。
さすがにもう傷つくことはないのだけど、なんていうか「ああ面倒くさいな」って思う。
結局、チルソンサイダーは買わなかった。
彼女の「お子さん」発言が気に入らなかったわけじゃなく、「美味しいけど、糖分取りすぎになるよな…場所もないし…」という理由。
でも本当に美味しかった。
調べてみたら、レモンとライムが入っているらしい。
だから爽やかだったのか。
原材料は「糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)/炭酸、クエン酸、香料」。
やはり糖…。
さすがに毎日飲むのはあれだわね。
ああ、やっぱり美味しいものは糖と脂肪でできてるんだなあ。
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