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視える系の占い師さんが書く「大丈夫」の「丈」の字が間違っていた話。

少し前のことなのだけど、占いに行ってきた。

友達が「視える系の占いに行ってきた」と気になることを言うので、根掘り葉掘り聞いたところ「人の名前を言っただけで関係性を当てられたり、仕事の今後のことも『こうした方がいい』って言われた」と言う。

「私も聞いてみたい!将来心配!」てことで、お願いして紹介してもらい、張り切って行ってきた。


占いの場所は、郊外にある喫茶店。

待ち合わせの5分ほど前に到着して「待ち合わせなんですが」とウェイトレスさんに伝えると、「あ、占いの方ですか?!」と大声で聞かれる。

あ、うん、そうだけど、そんな大声で言わなくても。みんな振り向いたやん…「こいつ占いに来たんか」って顔でおじさん見てるやん…と思いつつ「はい、そうです」と答える。
まだ前の人の鑑定中とのことで、「ここでお待ちください」と別の席に案内された。

約束の時間を少しすぎた頃、占いを終えたっぽい人がお店を出て行き、私の番が来た。

果たして占い師さんはどんな人なのか。
ちょっと緊張しながら席についた。

「お待たせしてごめんなさいね」「いえいえとんでもないです。よろしくお願いします」という会話でスタート。

占い師さんは多分同世代(アラフィフ)の女性。
思ったよりも普通の感じ。

渡されたA4の紙に、自分の名前と生年月日を書く。

「何について聞きたい?」と聞かれ「仕事です」と答えると、「じゃあ仕事に関わる人の名前と生年月日を書いて」と言われる。

え、生年月日なんて分からない…。
そもそもフリーランスだから、仕事で関わる人ってどこまで誰が必要なのだろう…。

と迷い、結局生年月日が分かる人3人と両親の生年月日を書いてみた。


まずは私のことから。

「あなたは、人生を楽しむために今世は生まれてきてるの。
 もっと楽しまなきゃだめ。
 他の人が人生の中で10個ダイヤモンドを探すとしたら、あなたは50個探すような人生なの。
 飽きっぽいのがダメだと思っているかもしれないけど、ダメじゃないから。
 とにかくあれこれやってみて。
 あと好き嫌いも激しいわね。人にそもそも興味がない。自由人ね」

え!飽きっぽいだなんて一言も言ってないのに!
好き嫌いも激しいです!
なんで分かったの?!

と、衝撃を受けたりしながら1時間。

ざっと話されたことはこんな感じ。

・とにかく楽しめ
・インスピレーションを大事にせよ
・今は風の時代。時代の変換期である
・今までの時代と風の時代のリーダーは違う
・風の時代のリーダーの見本は大谷翔平
・大谷翔平は自分軸で生きている
・大谷翔平の元通訳は他人軸
・大谷翔平は自分が好きなことを貫いた結果、リーダーになっている
・大谷翔平は自分がどうなりたいかの「ゴール」を決めていた
・大谷翔平はどういう人と結婚したいかも具体的に決めていた
・大谷翔平の奥さんのマミコさんは身長が180cmある

ていうか大谷翔平長すぎるやん。
途中気が遠くなりそうだったわよ。

しかも

・大谷翔平のお母さんはシングルマザー。色々大変だったけど頑張った

と言われたのだけど、帰ってきてから調べたら普通にご両親そろってました。

「すごく早口でごめんなさいね。神様に『これを言いなさい』って喋らされてるの」って言われたんだけど、神様も情報間違っちゃったりするのかな…。


そんな感じで半信半疑な部分もあったけど、後半はちょっとすごかった。

仕事関係の人の名前と生年月日を見て「この人はこんな感じの人かしら?」と紙に似顔絵を描くのだけど、それが結構特徴を掴んでいてびっくり。

「髪はこれぐらいの長さで、目はパッチリしてる?」
「この子は色白で、髪は長くて…」

何がどう見えてるのか分からないけど、言われた通りの見た目だった。
確かに「視える系」である。ちょっと怖い。

顔を描きながら「この子は今、ちょっと試練の時かな」とか「この子はすごくいい子だから、これからも仲良くした方がいいわね」とか、アドバイスが色々と。

これは関わってる人の名前と生年月日、全部持って来たかったな…とちょっと後悔。
生年月日が必要だって最初に教えておいて欲しかった…。


そして最後に「とにかく、あなたは考えても何も解決しないんだから、考えるのをやめなさい!考えそうになったら『大丈夫』って唱えるの!」とハッパをかけられ、「ほら、その紙貸して!」と、名前と生年月日と彼女が描いた似顔絵などが描かれた紙を裏返して、大きな文字で「大丈夫」と書いてくれた。

…のだけど、よく見ると「大文夫」と書かれている。
「丈」が「文」になっている。

占いの間にも何度か「大丈夫」と書いていたのだけど、改めて見たら全部「大文夫」になってる。

ああ、間違えて覚えてるんだな…。

そう思ったけど、言えないよね。
「これ、字、違いますよ。丈ですよ」って、言えないよね。

結局そのまま「ありがとうございました」とお礼を言って席を立った。

レジでコーヒー代を支払っていると、入り口に立つ女性にウエイターさんが「占いの方ですか?!」と大声で聞いていた。

私のあとの人が来たらしい。
大盛況だな、占い師さん。


…という話を友達にしたら「私も行きたい!」と言うので、紹介したところ行って来たらしい。

後日、紙を見せてもらったら「大文夫」と書かれていた。
あと「大谷翔平」も登場していた。

あの占い師さん、よっぽど大谷翔平が好きなのかな。


ちなみに私は今年「恋愛に良い年」らしい。
そして53歳か54歳で結婚するかもしれないらしい。

24歳の頃、視える系という人に「26歳で結婚するわ」と言われて、そこから出会う人で会う人「君なのか?」「私と結婚するのは君なのか?!」と思ったことを思い出した。
誰とも結婚しなかったけど。

はてさて、今回はどうなることでしょう。
乞うご期待。

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