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変化の予兆:在宅メインの働き方

いろいろなことが一時期のトレンドに過ぎないことはよくある。東北の震災に対する東京近郊の人たちの取組みや関心もそうかもしれない。もちろん「違うよ」という人もいるだろう。けれど、やっぱり自分の日々に直接影響を与えないことはどこか他人事だ。

在宅メインの働き方は少し性質が違うかもしれない。《なぜ通勤して集まって会議しなければならないのか》という素朴な問いを、東京近郊圏など大都市を中心に多くの人が直観したのではないだろうか。会社で働くことが会わないけれどリアルな存在になっていくかもしれない。

考えてみれば、アイドルに実際に会うことはない。実際に会うことがなくても、誰もがアイドルのことをまるで知り合いのように話をしている。会わないけれどリアルな存在は、実は普通に私たちが体験していることなのだ。

アイドルのアナロジーで考えると、会社のモデルも変わる。アイドルの課金モデルは一部の熱烈なファンと間接的な広告・宣伝モデルによって成立しているが、会社で働くことの課金のモデルや関係性のモデル、あるいはプロセスのモデルも変化してしまうかもしれない。

ちょっとだけ極論すると、在宅メインの働き方への影響は、新型コロナからも独立して『4-6革命』と呼ばれるかもしれない。子どもの頃は、〇月革命という言葉を聞いて奇異に感じていたが、今はちょっとわかる。9.11や3.11という言葉と同様、その時期が大きな変化のきっかけになるとき、〇月革命というように言いたくなるのだ。

もちろん、実際に起こる変化はゆっくりだと思う。その変化が人々に記憶され口承され教科書に載るようになるのは、起きた変化が日々のリアルに溶け込む頃になるのだろう。時間軸でいえば、ドットコムバブルなどの例から類推すると、およそ10年~30年といったところだろうか。

それぐらいの期間だと、残念ですが、かなりの確率で、私は既にいないかもしれない。それでもちょっと楽しみでもある。

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