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変化の予兆

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変曲点の可能性やサインポストの収集
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2020年5月の記事一覧

変化の予兆:コラージュ

最近はあまり見かけなくなってしまったけれど、あるいは、私の身近ではなくなってしまっただけかもしれないけれど、MADムービーが好きでよくみていた。 小説を読んだりしたときに、映画以上にリアルに風景を見ているような気がするときがある。たとえば『風と共に去りぬ』。火災の街を馬車で逃げるシーンは小説を読んだときの映像を映画よりずっとリアルに感じていた。 MADムービーはそれに近い。アニメのシーンがモンタージュされ、もう一つの物語が生まれる。その再構成される感じが好きなんだと思う。

変化の予兆:ユニークさからの帰結

ユニークであることが良いとされていると思う。それが風潮なのだ。 2003年に流行った”世界にひとつだけの花”は、No.1になるかわりにOnly Oneになれという。良い歌だなと思う。曲もいいし、歌詞もいい。 この歌が流行った頃、子どもは幼稚園に通っていた。運動会では子どもたちはこの歌に合わせて踊った。この歌を聴くと思い出す。タンスの奥にはそのときのビデオがある。 ユニークさとは他と違うこと。一番でなくてよい、他と違ってよい。それは祝福と呪いだ。人はそんなには違わない。

時に触れる

好きなSFを一冊だけ選んでほしいと問われたら・・・。 ダン・シモンズの「ハイペリオン」? フランク・ハーバートの「砂の惑星」? それともアイザック・アシモフの「われはロボット」? あげだしたらキリがない。 でも、タイムトラベルものに限定したら? 古典としてのウェールズの「タイムマシン」、エンターテイメントとしての「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、いずれも捨てがたいし他にもよい作品は数えきれないほどあるけれど、私はやっぱりハインラインの「夏への扉」を選びたい。 SFでは

変化の予兆:いまなぜ福祉・介護の分野でZoomなのか。

認知症に関わるウェブメディア「なかまぁる」の記事の中で、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)が行っている「Zoom練習会」についてもご紹介いただいた。 各地の認知症カフェを取材してこられた コスガ 聡一 (Soichiro Kosuga)さんが、愛知県の田中恵一さんのカフェを取材されたのがきっかけ。そして田中さんはDFJIの「Zoom練習会」を応援してくれている。 DFJIでは、2017年の夏からすでに2年半以上、Facebookグループ「DFJI-Zoo