マガジンのカバー画像

Collective Dialogues

70
創造的で豊かな対話を実践するための工夫やヒント
運営しているクリエイター

2021年2月の記事一覧

Inspiration Seeds vol. 005:つながりの入口

新型コロナの時代、オンラインでの打合せも増えました。ただ、コミュニケーションとしては打合せだけでは何かが足りない気がします。コーチングや1on1という仕掛けもありますが、それだけでカバーできるかというとそれも違うような気がします。 雑談・・・なのかもしれません。よくわかりません。そこで、普段から対話やコミュニケーションの場について考えている高柳さんと『雑談』の意味から話を始めてみたいと思います。

偶然出会えたら

Clubhouseでもなんでも、長い自己紹介を話す人がいる。プロフィールで十分なのに。あるいは他の人とのやりとりとして少しずつ話せばよいのに。長い自己紹介ではなく、そこまでの話のどこを面白いと思い、何を付け加えたいかを短く伝えることから始めればよいのに。 Clubhouseでモデレーターになった人は、一定のタイミングで「この場はどんな人がなんの話をしているか」という背景を話すとよいのに。ラジオの野球の実況中継でアナウンサーが一定のタイミングで「いま試合はどこまで進んでいて得

荘子と聞き上手

聞き上手の理想形が荘子の中にあった。 荘子荘子は、紀元前300年ごろに活躍した、中国は宋という国の思想家。その前に生きた老子の言葉と合わせて「老荘思想」といわれ、道教の開祖の一人ともいわれる。ただ、どうやら荘子自身はそもそも自分を老子の後継者と思っていたわけでもなく、道教じたいも、後世の人々が老子を祖として祀って始めたようなので、あくまで荘子として、彼の残した文章を読むのが正しい向き合い方と思われる。 有名なところでいうと、「胡蝶の夢」の逸話など、寓話を用いて教えを説くの

Inspiration Seeds vol. 004:《場》を作る

オンラインでの打合せも増え、ネット上で多くの会話が行われています。オンライン・オフライン、Zoom・Clubhouseと媒体はちがっても、そこには無意識に作られ、感じられる雰囲気や空気があります。 そこで、普段から対話やファシリテーションの場について考えている高柳さんと『場づくり』にかかわる話をしてみたいと思います。

オンラインツール自体が場づくりになっていると気付いたClubhouseでの体験

Zoom,SpatialChat,oVice,CozyRoom,GatherTown、いろんなツールが出てきた中で、ここで音声だけのClubhouseという世界が流行り方も含めて存在感のあるツールに出会いました。 最近、ファシリテーターがいなくても場の仕組みで「いい感じの場」になるのが理想なのかもと考えることが多くなってきました。そしてClubhouseの「音だけ」という制限が「場の仕組みにより発生するファシリテーション」にあたるかもしれないと思いました。 例えばClub

デジタルファシリテーター・バンド

強固な社会システムのカテゴリに入るために、競争して椅子取りゲームをする時代が、急激に終わろうとしている。 入りたいカテゴリが見つからなかったり、入ってみたものの違和感が発生したり、という若者と頻繁に出会うようになった。 違和感を手がかりにして、新しいものを自分たちで作っていく動きが、コロナ状況の下で強まっていくだろう。 現在の社会システムは、かつては実状に合わせてつくられており、機能していたのだと思う。しかし、現在は、あちこちで機能不全化している。 このフェーズで重要

Inspiration Seeds vol. 003:Clubhouse

Zoomなどオンラインの打合せも増えてます。リアルなコミュニケーションが求められているのかもしれません。そんな中で、音声とリアルタイムにフォーカスしたSNS: Clubhouseが日本でも普及しはじめました。 そこで改めて、話し言葉によるコミュニケーションとモデレータの意味と価値について、普段から対話やファシリテーションについて考えている高柳さんと話してみました。