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鑑賞*ひこばえや主峰につづく里の山

佐野 聰

大樹の根元から萌え出る小さな若葉。

高い山の裾に連坦する里の山。

大樹と蘖、主峰と里の山とがそれぞれ大小関係で呼応する。

蘖を見て樹の大きさを知るように、里の山を見ればそれに続く主峰の高さを思い遣るのである。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』令和二年十月号)

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