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鑑賞*4Bの鉛筆削る日永かな

山口香葉

屋外でスケッチやデッサンをしている穏やかな一日を想う。

それは4Bであるからこそである。

鉛筆の硬度によって季節感が微妙に異なる。

HBなら秋の夜長の灯の下を想い、H以上の硬さになれば冬の冷たい仕事場を想う。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』平成三十年九月号)

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