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出来事と感情を切り離す方法

「身体」と「こころ」は一体で、お互いにいつも影響を与え合っています。

体調が悪いと、気分もすぐれないし、嫌な気持ちを抱いていると、元気になれない。

逆にスポーツなどで汗をかいて代謝が上がると気分も良くなり、気分が良いと、今度は何事も積極的になれます。

「元気があれば何でもできる!」「病は気から」などと昔からいうように、人間は感情の生き物で、まさに心と身体はつながっています。

そしてネガティブな感情は「身体」や「脳」にも影響を与えます。

「後悔」「怒り」「不安」は誰でも陥りやすい3大ネガティブ感情ですが、特に「怒り」の感情は身体に負担が大きいと言われています。

私も短気ではないのですが、どちらかというと「怒り」の感情を持ちやすいタイプ。

「怒り」の感情を抱えると身体では何が起こっているかというと、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。

人間の身体は本当に上手くできているもので、太古の時代から、人は狩や戦いで怒りの感情を持つとコルチゾールが分泌され、戦いで傷ついてもすぐに血が止まるように、血液が固まりやすくドロドロな状態になります。

すると今度は、ドロドロの血液の流れを活発にするために、心臓がフル回転で働き、その結果血圧が上がります。

「怒り」の感情はこうして心臓に負担をかけるのです。

そんなふうに、ネガティブは感情は身体に大きな影響を及ぼします。

でも、生きていたら誰でも、ネガティブな感情になることはあるもの。

特に人間関係は、そうしたネガティヴ感情が起こる最大原因にもなりやすいですし、今の時期は特に、ニュースなどで「怒り」や「不安」に陥りやすい時でもあります。

だからこそ、なるべくネガティブな感情に身体を蝕まれないように日々過ごすことも、自分を守るためには大切な要素。

たとえば、思い出すだけで罪悪感にさいなまれるような「後悔」に満ち溢れる出来事があったとします。

もしくは、思い出すだけで「怒り」が湧き上がってくるような出来事。

もしくは、想像しただけで「不安」で頭がいっぱいになる出来事などなど…

そんな出来事を想像する時に「感情」を少しでも切り離す方法があります。

まず、その「出来事」を一旦自分から取り出して、スクリーンやモニターに自分の姿を映すようにイメージしてみます。

難しければ、幽体離脱するように、自分の後ろのほうから自分を客観的に見てみるイメージで。

そうすると、不思議なことに感情が切り離され、冷静さを取り戻すことができるのです。

これを「ディソシエイション」といいます。

「出来事」を第三者の客観的な視点で、映画やドラマのように視ることで「自分事」ではなくなり、感情を抱えて苦しんでいる自分自身のことも冷静に見れるようになります。

そして、この逆で、今目の前で起こっているかのように、自分の目で見て、耳で聞いて、体で感じるように思い出したり、体感することを「アソシエイション」といいます。

アソシエイションすると、たとえ今起こってない過去の出来事や未来の想像上の出来事も、感情と一緒に思い出したり体感することができ、私たちは通常、無意識にこの二つを使い分けています。

感情的な出来事は「アソシエイション」、感情の伴わない客観的な出来事は「ディソシエイション」で、無意識に脳の中でイメージし再現しているわけです。

なので、意識的に、嫌な出来事は「ディソシエイション」で感情から切り離してイメージし、逆にポジティブな出来事は「アソシエイション」で体感的にイメージすることで、幸せな嬉しいフィーリングを維持することができるのです。


ネガティブな感情で苦しくなってしまうような時や、ストレスフルな時、感情を切り離して冷静になりたい時などは是非、この「ディソシエイション」を意識的に試してみてくださいね♬

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