面接は、やはり見た目が大事。年齢問わず、顔は、すべてを物語る。

私は、過去、面接を、500人以上経験している。生命保険代理店営業のスタッフ、銀行の企画や管理のスタッフ、そして、数多くの新卒たち。。。

面接して、入社して関わって、面白いのは、面接の印象通りだった人。予想外に、良い方にも、悪い方にも、進んだ人たち。

大方は、面接での印象は、その後の本人の評価と相違なかったと感じている。

今はIFA(独立系金融アドバイザー)専門の人材紹介業という立場であるが、数多くの面接経験を通して、実感しているのは、やはり『顔の大事さ』である。

昔から、「40歳を越えたら、自分の顔に責任を持て」とか言われていたが、これは、新卒でも、男性でも女性でも同じ。中途転職の30歳後半から40歳なら、なおさらである。

顔には、意思や仕事を通じて得た自信が表れる。

営業でよく言われる「メラビアンの法則」では、人は、他人に与える印象として、55%が視覚から得られる情報で判断するという。

「先入観はいけない」とか「人を見た目で判断してはいけない」とか言われるものの、私の場合、最初の3分5分で、面接の最初のハードルを越えられるかどうか判断していた。

ほとんどのケースで、この最初の判断は、間違っていなかったと思う。

どうしても、最初は、自分が好きなタイプにいい印象を持ってしまうが、好き嫌いは別にしても、何か信念を持っている人、時代や会社に流されている人、不平不満が多く他責な人など、面白いくらい、顔は物語る。

最近の、特に若い人は、なぜだか、「人のために貢献したい」とか、「誰かの役に立ちたい」と言う。本当に不思議なくらい、この言葉が出る。

本当に誰かの役に立つレベルになるためには、甘くない。自分を厳しく律して、自利より利他の心で、行動していなければ不可能だ。

でも、ここが、すごく緩い。だから顔に締まりがない。

今は人材紹介という立場から、面接で合否を決める立場ではないが、合格するタイプか落ちるタイプかは、おおよそ判断がつく。

ここからが、人事紹介業としての、腕の見せ所だ。

顔はすぐには変えられないが、自意識や考え方に関しては、自分自身をしっかりと見つめなおすことで、多少の変化はみられる。

私の場合、候補者に対しては、「独自の自己分析シート」等から自分自身を見つめなおし、改めて、自分自身を整理してもらうところから始めている。

そして、質問する。

最も重要視しているのは、「何のために働いているのか?」「何を目指して働くのか?」。意識の矢印を自分自身にしっかりと向けて、自問自答してもらう。

そして、答えが浅ければ、何度も、繰り返し、同じ質問をする。

ここに気づきが生まれると、自分の言葉に確信が生まれ、強さが出てくる。

こうしたことを繰り返しているうちに、なんだか、少しずつ、顔つきまで変わってくるから、不思議なものだ。

転職は、人生を左右する。良くも悪くも。言えるのは、自分を伸ばすには非常にいい機会になるということ。

こうした手伝いができるのも、人材紹介業のだいご味である。




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