大切なことって『心の声』に耳を傾けてあげることなのかもしれない
毎日、いろんなことを考えていたら
あっという間に時が流れてしまい
少しnoteから離れていた。
オーラセラピストのMarinaのブログを読んでふと思ったことを今日は書いてみようと思います。
子どもたちの『心の声』を
届けてくれるMarinaに
わたしは、養護教諭時代から
たくさんお世話になった。
こんな子がいてるんだけど
どうやって関わってあげたらいいのか
分からない……
何年やってても
毎年、何度もぶつかる悩み
子どものためにしてあげたいけど
すぐにどうすることもできなくて
そんな自分にもどかしくて
悩んだことはたくさんある
子育てもそうだけど
教育者もみんなみんな
わからないことってたくさんあると思う
だって、一人一人子どもたちって違うから
それにお母さんたちなんて
子どもが7歳なら母も7年目
(これ、20歳過ぎた頃に母に言われた言葉)
分からなくて当たり前で
まだ経験浅い教師も同じで
もう何十年も月日を重ねたベテランともなると
話は変わってくるのかもしれないけれど
でも、わたしたちからしたら
子どもたちの分からない行動にも
子どもたちにはちゃんと理由があって
その子がみている世界があって
その子が感じてる世界があって
そこにどれだけ気付いてあげれるか
だったんだよね
今回の暴力をふるう子ども
確かに暴力は良いとは思わない
親も教師も人を思いやれる子に育ってほしいから
厳しく言うし、怒る
でも、それだけじゃ解決しないことって多い
もう数年前のこと。
転勤したばかりの学校の保健室に
問題児と名前が上がっていた
当時5年生の男子がふらっと
保健室に入ってきた。
ケガでもなく、しんどいでもなく
転勤当初のわたしの中での
あるあるなんだけど
高学年ぐらいになると
わたしがどんな先生なのかを
試しにくることがよくあった
あえて下ネタを言ってわたしが
どう反応するのかを試してきたり
あえて、大人が怒りそうなことを
やってみたり、言ってきたり
その都度その都度、対応をしていくと
いつの間にか試し行動はなくなって
お話相手になっていく。
その男の子もその一人だった。
からかいから始まった出会いだった
授業を抜けてふらっとくる
「今日はどうしたん?」
「まぁ、別に…」
わたしは、構わず保健室の仕事を続けてると
ふと彼が話してくれた
「俺な、、先生知らんと思うけど
暴力めちゃくちゃしてきてん。
でもな、俺には理由があってん。」
「そうやったん。
どんな理由があったん」
「小学2年生のときやった。
俺、友達からはみごにされててん。
その当時、リーダーみたいなやつがいて、
学校終わりにみんなで一緒に遊ぼうって
約束してたんやけど、だれも来やんかってん。
あとから知ったけど、そいつ(リーダー)が
あいつの約束無視しようぜ!って
みんなに言うて、みんなも言いなりなって…」
「だからめちゃくちゃムカついてん!」
彼の口から彼がどんな思いを今まで
していたのかを話してくれました。
彼も報告では、すぐに手を出す暴力する子
として名前が上がっていました。
でも、わたしが出会ったとき
その子は、報告とは違う一面を
わたしに見せてくれました。
彼はいつの間にか友達に暴力を
振るうことをやめていきました。
その理由も教えてくれました。
どうしても問題児として報告があがるため
誰がこの子のいる担任をもつのか
というところが教員の中であり
ある男性の先生が引き受けることになりました。
その先生は、彼の気持ちに寄り添ってくれた
唯一の担任だったそうです。
「俺が問題行動起こしても、〇〇先生だけは
『〇〇、どうして手を出してしまったんや?』
と聞いてくれる。」と。
いつも「またやってる!」と
怒鳴られて、理由も聞いてもらえず
「アカンもんはあかん!」
と、別室に連れて行かれる日々だったそうです。
きっと「だれもわかってくれない!」
という気持ちが彼の怒りを
さらにヒートアップさせていたのだと思います。
でも、一つ一つに理由がある
この担任の先生の関わりから
自分のことを大事にしてくれてる
担任の気持ちに答えたくなった彼は、
「もう、俺、人を傷つけへんことにしてん!」
といい、6年生にもなると
自らクラスをひっぱっていく
頼りがいのあるかっこいい存在の子に成長して
巣立っていきました。
あかんこともしっかりと伝えていくことも
必要だけれど、それよりも大事なことって
その子の心の声を聞いてあげること
それだけで子どもは自然と
その行動をしなくなる
当時、暴力をする子どもとして
問題児扱いされていた子どもと
その担任の先生の関わりから
わたしも大事なことを教わりました。
わたしはそれを機に
問題児と言われる子ほど
「分かってもらえない辛さ」
「分かってほしい」気持ちを抱えてる
問題行動はその子の
心の叫び声なんだとわたしは
思うようになりました。
保健室からずっと伝えたかったこと
すぐに怒鳴らないで
話を聞いてあげて
その子の心の声を聞いてあげて
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