芸能事務所のマネージャーの仕事について

芸能マネージャーと聞いて
明確にどんな業務を行っているかって
なかなかわからないですよね。

なんとなく、こんなことをやっているんだろうなと
イメージはつくかもしれませんが、
僕自身、株式会社ホリプロという会社でマネージャーをやっていて、
入社前のイメージとは大きく変わりました。

その入社前のイメージと
入社後に感じたギャップを書いていきます。

また、これはあくまでホリプロでの話なので、
他の芸能事務所はまた別です。

全部の事務所がこうだと思わず、
あくまで一例だと思ってください。

マネージャーのイメージ

もともと僕のマネージャーのイメージは
担当のタレントさんと常に共に行動をして、
撮影現場があるときの送迎、
またその撮影をするにあたっての
スケジュール調整をしている
いわば「付き人」というイメージと、
それとは逆にたくさんの芸能人に会ったりと、
華やかな世界で仕事をする人
という2つのイメージがありました。

日が照っている日には日傘をさしたり、
重い荷物を全部マネージャーが持ったり、
という付き人感もありつつ、
担当のタレントさんを含め、たくさんの芸能人と
繋がることができる
刺激の多い仕事なんだろうなと。

このようなイメージを持っている人は
多いのではないでしょうか。

僕自身このイメージでした。

付き人みたいになるのは嫌だなと
正直思っていましたね。笑

それでも、サッカー選手を引退したときに、
スポーツに関わる仕事がしたい
という気持ちが漠然とあったので、
ホリプロに入社しました。

実際は、サッカー以外なにも知らなかった
というのが正しい表現かもしれないです。

そこは今放送している
TBSテレビ　日曜劇場「オールドルーキー」と
一緒かもしれないですね。

まじで引退したら、なにもない。

という状況の選手はまだまだたくさんいると思います。

私もそのうちのひとりです。

そこで苦しんだ分、思うことはたくさんあります。

最終話まで見てから
経験したからこそわかる感想を
書いてみようかなと思います。

実際のマネージャー業務

現在、私はホリプロの中の
スポーツ文化事業本部
というところに所属をして、
主にアスリートや元アスリートの方々の
マネジメントをしています。

スポーツ選手のマネジメントと
俳優さんのマネジメントでもかなり違ってはきますが、
今の私の担当タレントのマネジメント内容でいうと
上記のイメージとは全く違いました。

まず、全く付き人感はありません。

このタレントさんは
ここが改善点だなと思うことを、マネージャーとして
意見することもありますし、
そこに対してコミュニケーションも頻繁にとります。

本人のやりたいことと、求められていること。

そのバランスも考えながら
どのような活動をしていくかを考えています。

それはタレントさんとだけではありません。

会社の上司や同僚とも
話をしながら決めていきます。

チームごとにわかれているため、
特にそのチーム内で話合うことが多いです。

主なタレントさんの活動でいうと、
テレビやラジオ、YouTubeの出演、
広告契約、イベント出演
グッズ販売やオンラインサロン等のサービス
講演会など多岐にわたります。

その中で、この露出をするのかしないのか、
出演料の交渉、営業活動
新しいサービスを開始するかなどを協議していきます。

イメージは、タレントさんの付き人ではなく、
プロデューサーのようなものかと思います。

タレントさんの要望に応えながら、
会社に利益が残るように。

ここを長期的に考え、
その方針に沿ったマネジメントを行っていきます。

僕が所属しているスポーツ文化事業本部は
アスリートか文化人のタレントさんがメインです。

バラエティタレントの方は別だと思いますが、
アスリートや文化人タレントの方は
みなさんがイメージつきやすいようなテレビの仕事等は
そこまで多くはありません。

華やかなイメージを持っていましたが、
正直、華やかさを仕事の中で感じることはほとんどありません。

むしろ、そのような仕事があったとしても
マネージャーとしてやらなければいけないことがあり、
当事者の自分としては華やかさを感じることはありません。笑

入社前にいだいていた付き人感と華やかさは
どちらも無いというのが実際のところです。

これからマネージャーを目指す人からしたら
夢のない話をしてしまってすみません。笑

あくまで僕の場合の話ですので。

参考にするくらいの軽い感じで
見てもらえたらと思います。

簡単に自分のマネージャーとしての業務を書きました。

次回以降でもう少し詳しいところも
書いて行けたらと思っています。

今回はこのくらいで。

ホリプロのことや
アスリートマネジメントのことなど
何か質問がありましたら
いつでもSNSからご連絡ください。

岡田明久