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僕は文章で“自分”を出すのが苦手です

僕は文章で自分を出すのが苦手です。文章における“自分”とは何かといえば、それは主観であり感情であり体験であると思います。そういったことを書くのがとにかく苦手なのです。

今日は昼休みの時間を使って、この「文章における個性」について書いてみたいと思います。

「文章に個性が出せる人」を羨ましいと思ったライター時代

僕は現在どちらかというと自分では記事を書かない編集者のキャリアに軸足を置いています。

しかし、以前はフリーランスのWebライターをしていた時期もありました。編集者をやりつつ、複業でインタビュー記事を書いていた経験もあります。

当時は、「文章に個性が出せる人」を羨ましいと思っていました。体当たり系のおもしろ記事を書いてバズを連発する人、実体験を基にしたエモいエッセイを書く人、目立つ書き手には必ずその人の個性があります。

得意なところで勝負すればいい

そもそも僕は文章を書くことが全く好きではありません。少なくとも苦手ではないのですが、自分のライターとしての強みは、「小難しいことをわかりやすく伝える」という部分にあるようです。

というのも、ライターをやっていく中で他のライターからよく言われたのが、

「岡本さんの文章って、簡潔ですごく読みやすいですよね」

ということ。この言葉をかけていただけることで、ライターとしての自分のポジションを自覚できるようになったのでした。

無理に文章で自分を出さなくていい。

そう思えるようになってから、文章を書くことが少しだけ好きになれた気がします。文章に個性を出せないのが僕の個性。

書籍編集者のキャリアをスタートしてから、自分で記事を書く機会はめっきり減ってしまいましたが、今後は少しずつ自分が書きたいと思えることを書き続けていきたいと思います。

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