見出し画像

元理事長 補助金詐取と着服の罪

6月19日

おき 圭子 Facebookより

皆様
フェイスブックの更新が久しぶりとなりますが、予てより取り組んでおりました問題に、先日一区切りが着きましたことを受け、ここにご報告させて頂きます。
3年前に、組合を引っ張って来られた先人の方々から相談を受けました。
同じ組合員として、そして生まれ育った街を想う者として、組合総会に出席して内部浄化に努めておりましたが元理事長や理事の方々からは、納得がいく会計の説明は成されませんでした。
どこにでもある話とするには、余りにも多額な使途不明金でした。東日本大震災などで組合員から集めた募金まで、使途不明金に含まれる状況でした。
そこで私は、一団体が取り組むには余りにも多い補助金事業に着目しました。情報開示請求を掛け、開示された公文書を精査検証し、事業現場にも足を運び調査を行いました。
そして数々の虚偽報告の確証を得ました。
行政の方々の信用を裏切り、事業実態がないにも関わらず事業成果を報告する虚偽報告や、領収書や請求書の偽造など、その手口は悪質極まりないものでした。
何度も自白を促し、謝罪と理事会解散を以って解決を図ろうと努力したり、穏便に対応する方法も模索しました。
しかし、組合元執行部は、総会に公認会計士の監査報告書を添付し、問題の隠ぺいを図り正当性を主張し続けました。
総会に提出された公認会計士が作成したとされる監査報告書も、会計監査は行われないまま作成された正式なものではありませんでした。全てが虚偽と言わざるを得ない状況だったのです。
そしてこの頃から、問題追及を始めた組合員や私への誹謗中傷が始まりました。もちろん、彼ら・彼女らは態度を変えることなく、派手な組合運営を継続しました。
そこで、より多くの方々に事実を知って頂く必要があると考え、住民説明会やマスコミの取材を受け、最終的に内部からの刑事告発に踏み切ったのです。
【今回の結果:6/15, 商店街振興組合の元理事長に懲役4年 補助金詐取と着服の罪】
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210615/2020013857.html
県会議員さんや、市会議員さん、市民オンブズマンの方々も報道で問題を知り、動き始めてくれました。
組合員が民事訴訟も提訴しました。
この民事訴訟は和解という形で決着していますが、この民事訴訟が今回の結果の足掛かりのひとつにもなっています。
本当に本当に、多くのことを学んだ問題でした。
公文書が如何に重要か。
公文書開示に際して、個人情報をどこまでと定めるか。
刑事告発の提出は容易でも、受理に至るまで如何ほどの苦労が伴うか。
公益通報者の保護や公益通報システムにも整備が必要です。
そして、補助金事業の在り方にも課題が多いと学びました。
この問題を経験して、やはり私は「正直者が諦めない社会」を目指したいと思います。
「勇気をもって行動した正直者」を守りたいとも思います。
「悲しみに暮れる正直者」を出したくないと思います。
そして「地域が誇るプライド」を守り育み、胸を張って次世代にバトンを渡したいと思います。
ある友人弁護士さんから「比類なき勝利です。財産犯罪で、執行猶予なしに実刑(それも4年)が出たということ、実に、敬服とエールと何回もの「良くやった!」を贈ります。」とメッセージを貰いました。
正直、ほっとした反面で、罪を止められなかった自分の無力さも感じています。
今は、コロナ禍に際して厳しい状況にも関わらず、新しく商店街を立て直そうと尽力している方々がおられます。
商店街の皆さんの努力が実を結び、商店街が発展することを、心から祈っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?