見出し画像

怒りとの向きあいかた

私はいまだに怒りや憤りを持って生活しているような気がする。常に心穏やかに過ごそうと心がけていてもふとした時に、急に、現れる。

人それぞれ何かしらに怒りを覚えながら生活している。職場の上司や同僚に対して憤りを感じたり、満員電車で無理矢理押してくる人に苛立ちを覚えたり、中には一緒に暮らす家族に怒りを覚える人も少なくない。もちろん、毎日ストレス少なく心穏やかに暮らしている人もいる。だけど仏の境地・悟りを開くみたいな人で無い限り、みんな大なり小なりの怒りが見え隠れしているんじゃないかな。

最近「アンガーマネジメント」という言葉を知った。マネジメントというぐらいだから、自分の怒りを自分でコントロールすることは大切で、だけどとても難しいことなんだ。

私は昔から、人前で怒りの感情が湧いてくるとブリキ人形のように表情がふっと無くなり、何も喋らなくなる。周りに、今何を考えているの?と不思議に思われるぐらい無になる。怒りに任せて出てくる言葉は大抵聞くに耐えない言葉だし、最初は丁寧でも最後は制御ができなくなるもの。それは理解しているので、ふっと自分を無にする。

これはかなりの効果があって、怒りが湧いた瞬間をぐっと我慢して波風立てず穏便に乗り切ったあと、自分を癒すことに全力を注ぐ。一日の終わりに美味しいワインをすこし飲んだり、帰宅すると大好きな愛犬がいると、数時間前の怒りの感情は半減している。

世の中には「そんなに単純な話じゃないよ!」と思うぐらいの重〜い怒りもある。その怒りはもしかしたら生涯消えることはないかもしれない。怒りってそれぐらい人に与える影響が大きい。私が実践している方法は、日々のちょっとした怒りを対処するためのもの。(実際は"ちょっとした"怒りなんて少ないけど。)

実践した中で一番効く自分へのケアは、自分の中で何か夢中になれるものがあると良いと思う。自分にプラスになっていると実感できるようななにか。ずっと勉強してみたかった分野、始めてみたかった趣味、自分のアイデンティティになりそうなものに少しでいいから触れてみる。

とにかく心の小さな叫びを無視せず、抑えず、やりたいことをやる。

自分自身を癒してあげる。肉体的にも、精神的にも。身体にしてあげられることといえば、お風呂にゆっくり浸かること、韓国ドラマを観ながらチキンを食べること、そんなことでいい。舌が美味しいと感じ、お腹が満たされ、脳が幸せを感じ、食後は全身浴で身体をほぐす。自分の身体が喜ぶリストを手帳に忍ばせておこう。

怒りとの向き合い方はとても複雑な問題で、だからこそたくさんの味方(私を癒す手段)を携えて立ち向かっていく。明日からまた、がんばろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?