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初めてディスコに行った日

どうして今、時代はディスコなのか。

BTSがアジア人初の快挙を遂げ、
その勢いは増し、世界的な動きを見せるディスコ。

世代的に馴染みがなく、なんとなく古い?
ちょっとダサい?イメージがあって
よく知らなかったけど

葉加瀬太郎さんのコンサートツアー
2020「FRONTIERS」へ行って
その理由が少し、分かった気がした。


平成生まれのわたしとディスコ

アメリカで本格的に発展した
当時、アンダーグラウンドだったディスコは
センスや流行に敏感な彼らに磨かれて

ファッショナブルでソウルフルな進化を遂げ
ニューヨークから世界へと広まった。

日本には、1970年代に持ち込まれ
サタデー・ナイト・フィーバーの大ヒットをきっかけに
都心から少しずつ、全国へと広がり

1980年代にはユーロビートブームと共に
自然と体が動き出す、ディスコブームが発生した。

好景気な日本の若者の憧れは、ジュリアナ東京。

そして、、パラパラ、スーパーユーロビート、、

若者の好奇心が移り変わっていくように
ディスコはクラブへ移行し、時代と共に変遷し
次第にディスコは終焉していった。

バブルが弾けたころに生まれたわたしが
物心ついたころには、安室奈美恵ちゃんはすでに
ソロで活動をしていたし、

当時のわたしの夢はSPEEDのメンバーになることで、
初めて買ったCDは、ミニモニ。ジャンケンぴょん!だから
ディスコにはほとんど、馴染みがなかった。

思春期ライブハウス世代なわたしたちの
音楽なコミュニケーションは、とにかく密集して
声を出して、歌って、気持ちを受け止め、届け合う。

だから、今回、葉加瀬太郎さんのコンサートで
はじめてディスコへ連れて行ってもらって
すごく新鮮で、かっこいいと思った。


葉加瀬太郎さんのバイオリンとディスコ

葉加瀬太郎さんの生バイオリンを
初めて聞いた瞬間に、ザクザクと痺れまくり

一曲目から、自然と涙が溢れ
「あぁ、【 生きて感じる 】って、これだ。」と
確信しながら、音楽に心を委ね

その世界に、ひたすら没頭した。

曲が進むごとに、会場内のエネルギーは
どんどんと大きくなって

【  憂い 】なんて吹き飛ばして
せめて、心は元気に、音楽を楽しんで
周りも全て、巻き込んで。

「落ち込んでたって、進まないから
ほら、心のピッチを上げて、ビートを刻んで
カラ元気でも良いから、ノッてみて。」と

まるで、
バイオリンに話しかけられているような
その音色は魔法みたい。

自然と体が動き出し、だんだん元気が湧いてくる。
今までにない、不思議な感覚。

肉厚な、一小節ごとにジューシーな音色。
どこを切り取ってもメインディッシュな音楽は
贅沢で、豊かで、大盤振る舞いというか、、

色濃く、華やかな芸術は
わたしの心の世界を広げてくれる。
そんな感覚が心地いい。

ディスコなバイオリンに誘われた
ディスコ慣れした先輩たちの
音楽なコミュニケーションは、貫禄があって

それぞれが、目には見えない
自分専用のディスコスペースの中で、手を振り踊り
それぞれの距離を保ちながらも、一体になって

新しい日常や、ストレスを忘れ
純粋に音楽を楽しんでいて、自然で、かっこよかった。

胸がグッと熱くなり、感動して、また涙が出た。


新時代を乗り切るために

世界中に数えきれない不安と悲しみがある、
窮屈で生きづらい、2020年の今こそ

ディスコの強いエネルギーが
気持ちを前向きに、晴れやかにしてくれる、
そして、少しでも軽やかにこの時代を乗り切るために
ディスコがもう一度、必要なのかもしれない。

そんなメッセージが感じられるような
飛沫を抑えた、まさに、新しい時代のフロンティアに
その瞬間に立ち会えて、最高だった。

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