詩 『六等星』
今日も夜になって、意味もなく窓から空を見る。
どこまで続いているの。空気は重たかった。
明日が辛くなって、意味もなく窓から星を見る。
彗星は複雑なようで単純で、強いようで脆かった。
あぁ、お星様、もし願いが叶うのならば
来世は彼が、せめて“生きていたい”と
思える世の中にしてね。
光るために自分を失うことは
正しいとは思わないよ
“いつか”もいつからか、虚しくなって木霊した。
どこまで続いているの。六等星が光っている。
死んではいないけど、生きてもいない。
そんな六等星が遠くで生きるために光っている。
あぁ、お星様、もし願いが叶うのならば
来世は彼が、せめて“死にたくない”と
そう思える世の中にしてね。
辛いのに無理をすることは
正しいとは思わないよ。
あぁ、お星様、もし願いが叶うのならば
これを聴いてる人が、“あぁ、あたし救われた”と
そうは思わないようにしてね。
この曲が救いになる世の中を
正しいとは思わないよ。
そんなことを思いながら
六等星を眺めてる
あぁ、お星様
みんなが愛しいのに。
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