2月18日㈰

・出演させていただいている自主映画、の撮影が終わっている部分までの上映会。
プロデューサーのHさん、えってか俺の身の回りHさん多いな、それはさておき、Hさんの家に僕とHさんと、監督のYさん、の3人で集まる。

Hさんは50代のおじさん、Yさんは30代の女性。
元々はHさんのお父さんが塾をやっていて、Yさんはそこの生徒だったとのこと。
一般的な塾とはちょっと違って、勉強ももちろんするんだけど、生徒たちみんなでゲームしたり、みんなで泊まり込みで合宿したり、生徒たち全員が出演する演劇を年数回上演したり、という、だいぶ特殊な塾で大人になってからも生徒たち同士の結びつきがかなり強い感じ。

で、Hさんは塾長の息子ということで、若い頃から塾の運営を手伝ったり、演劇の作演出をしたりしていて、その流れで生徒たち何人かを引き連れて劇団を旗揚げして、その後舞台から映像に移行して自主映画を作るようになったらしい。


Hさんは今はゴリゴリのおじさんって感じだけど、若い頃はイケメンで小中学生の生徒たちから圧倒的なカリスマとして憧れられており、だからこそ劇団を立ち上げたときも何人もの生徒たちが付いてきて、自主映画を撮るってなったときも何人もの生徒たちが出演したりスタッフとして手伝ってくれたりしたそう。

ひょんなことから僕もその自主映画に出演させてもらっているが、僕以外は出演者もスタッフさんも全員が塾の生徒だった人達。
ひとりだけ部外者いるけどいいのかな、とたまに冷静になったときに思うが、かれこれ四年近く撮影に参加させていただいているので、普段は違和感を忘れて平然とその現場にいる。


演劇はまだしも映像は全くノウハウがない状態で0から始めたので、そういうのもあって撮影が四年経ってもまだ終わっていない。
さらにHさんのこだわりでゲリラ撮影ばかりするから余計にいろいろな面でハードな撮影現場になってしまって、出演者が途中で降板したり険悪な関係になったり音信不通になったりが続出して、今やHさんのもとに集っている生徒はYさんとあと2、3人くらいになってしまったとのこと。


そのうち1人は現役の自衛隊員だから忙しくてあまりしょっちゅう呼び出すことができず、もう1人はマルチ商法にハマり(勧誘する側として)、やはりあまり呼び出すことができず、

とかいう理由が色々と重なり、当初はエキストラ的な感じで一瞬だけ出演するはずだった僕が、気づけば古畑任三郎でいうところの今泉くん的ポジションの役に昇格していた。 


物語内のポジションだけでなく、撮影現場でのポジションも他の人達がいなくなったことで僕が自動的に昇格し、今日はプロデューサーHさんと監督Yさんと僕の3人で今後の映画の展開を考えて撮影スケジュールを組んでいく会議をした。スター・ウォーズでいうところのサミュエル・L・ジャクソン的ポジションにまで私は登り詰めた。


松本人志のTwitterがダサいという話から、Hさんは昔ものすごく女遊びをしていて、Yさんは昔不倫をしていて、だから告発されたら私達は終わりだ、という話をしていた。まだ始まっていないから終わりようがないのではとは思ったが、気悪くされたら申し訳ないので言わないでおいた。


Yさんいわく、男のエロは見た目の良さではなく、かわいそう感が滲み出ているかどうか、らしい。
「往生際くんは、とてもエロいよ」
と言ってもらえた。
 

・松屋でとろろネギ牛めしを食べる

・快活CLUBで九条の大罪の1巻〜6巻を一気読みする。




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