オートロックマンションの恐怖。ついてきた男に「踏んでください」と言われた事案(強制わいせつ、邸宅侵入) 傍聴小景#88
裁判にて被告人がよく「頭が真っ白になってよく覚えていません」などと供述しますが、白昼堂々、人目も多い中で犯行に及ぶということはなく、最低限周りは気にしてるじゃんと思うことがよくあります。
性犯罪だと特に顕著で、朝夕の通勤通学ラッシュ時の痴漢などを除けば、犯行の多くは夜に行われます。
裁判を傍聴していると、男としてのマナーとかでなく本当に夜の女性の一人歩きは危険と感じるので可能な限り送りたくなります。送る女性がいるかは別の問題として…。
そんな中、たまにいるんですよね。時間帯とか、自分の状況とか関係なく、犯行に及ぶ方というのが。
はじめに ~見た目はいたって普通だけど~
被告人は見た目なんとも普通な人間。すごーくモテるような感じでもなければ、見るからに女性縁遠いって感じもしない、まさしく中間な感じ。
お仕事はウーバー配達員だそうです。このお仕事を裁判で名乗る人、どんどん増えるかなと思ったのですが、一時期より停滞した気がしています。
在宅ワークをする人などが減って、需要が低下しているのでしょうか。単にウーバー配達員の方は法律を遵守するので、法廷でみかけることがなくなったという健全な理由だったらごめんなさい。
事件の概要(起訴状の要約)
女性にとって安全のステータスの一つである、オートロック付きマンションですが、後ろからこっそりついてきてきて侵入されての裁判というのも多く見ます。
さて冒頭の話の流れで言いますと、今回の事件は午前8時に起きました。通勤、通学のために家を出る人も多いでしょうし、この時間の犯行はかなり大胆と言えるかと思います。
採用された証拠類 〜踏んでください〜
お前、ウーバーの配達中に何をしているんだよ!
朝の人の出入りがそれなりにある時間で、仕事中での犯行って、どれだけ自分の行動を抑制できないんでしょうか...。
そして、「唾をかけてください、踏んでください」って...。もう君に関しては「頭が真っ白になった」という言い訳を認めることにします。単純な規範意識の欠如って言葉だけでは理解しきれないし。
詳しくは被告人質問でも聞くことにしましょう。
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