写真の産まれ方#10
2019年6月
僕はフリーカメラマンを廃業して、介護士に復帰する事を決めた。
介護士復帰の前に、もう一度愛媛で撮影をした。
復帰したらこれまでと同じ様な活動は難しくなるかもと思ったので、初出勤の日までの待機期間を使って、愛媛入りしました。
朝、近くのカフェで撮影した時のこと。
店内で撮り終えお店の外観を含めて撮影しよう!ってなった時、初めて僕はりっこちゃんの"作り笑い"を見た。
これじゃあもう、撮影は難しいね
とりっこちゃんに伝え、撮影を中断しました。
そして、愛媛に来る前に書いておいた手紙を読んでもらいました。
内容は覚えてないですが多分こんな感じです。
僕がフリーカメラマンとして失敗した事。
りっこちゃんが進路について悩んでいる事。
僕が介護士に戻る事。
写真展の話が一向に進んでいない事。
僕といる事でりっこちゃんの悩みが増えてしまっている事。
写真展はこれまで撮影した写真で必ずやる事。
今後はもう、撮影は辞めよう。という事。
つまり今回の愛媛での撮影を最後にしよう。という事。
こんな感じで、書いたと思います。
手紙を手渡す前に
読んでる間、写真撮っていい?
とまた僕は鬼の様な要望を出します。
普通に読んでていいの?
うん、もし途中で泣いたとしても拭わずそのままでいて欲しい
わかった
僕自身もかなりキツかったですが、りっこちゃんも耐えてくれました。
僕の気持ちは伝わった様でした。
ここで僕達の撮影は一旦、区切りを迎えました。
最後の1日をしっかりと撮りました。
当時、表向きにはりっこちゃんがめでたくフォロワー1万人を迎える事が出来たので、ほかの活動も活発化させたいので、僕達の撮影は一旦これで区切ります!ありがとうございました!的なインスタグラム投稿をしました。
実は、ただ単に僕が情け無い状態にあった。
ただそれだけの事だったんです。
しかし、2020年5月18日現在、僕達は写真展開催のためのクラウドファンディングを行っています。
現在目標金額達成率87%です。ありがとうございます。
当時としては今こうしてやれてる事なんて考えられませんでした。
僕達の紆余曲折が詰まった写真集、残り32冊となりました。
是非買って下さい。お買い求めはクラウドファンディングページまで!
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