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【第6回】本当にやるの!?DtoC

2021年12月14日のネットニュース「ネット広告に自分の顔が・・・無断で使われた写真 紛れ込むフェイク」。朝日新聞デジタルからこのような見出しのニュースが出ていました。 

DtoCは厳しいですねぇ。メーカーは思いを持って、商品を作ります。作った後は、物溢れ時代ですから、ストーリーや広告媒体を駆使して、プロモーション活動を行っていきます。

ストーリーも沢山のストーリーが溢れ、共感しづらい状況になっています。一昔前までは、自分のお悩み解決商品として、一世を風靡した会社はありましたが、今ではもう難しいのはでは無いでしょうか。

一方、広告ですが現在は、記事広告が主流となっており、ひとつのプラットホームの中に広告バナーがあり、クリックすると体験記事が書いており、その後にランディングページ。これが現在の主流のネット通販ビジネス。

今回のニュースは、この体験記事に勝手に写真が使われていたと言うニュースです。勝手に使う、これってあり得ないことですが、広告代理店さんの中には、これを悪いと思っていない倫理的に問題があります。

著作権等々の法律がありますが、SNSの写真は全て許可とっているのってなってしまいます。本なども駄目だし・・・。法律を知れば知るほど、遊びが無くなってしまうものです。

メーカーさんは、商品が売れて欲しい、売れるにはどうするべきか、どのようなプロモーションを考えていかければならないのかを一般的な経済活動により考えます。

ネットビジネスであれば店頭に品物が卸しづらいわけですから、WEBを主体とする体験記事の手法に頼らざるを得ないのが現状なのではないでしょうか。

通販ビジネスは、特定商取引法のひとつの契約形態のビジネスです。その他にも訪問販売、電話勧誘販売、特定継続的役務提供、連鎖販売、業務提供誘引などいろいろありますが、その一つが通信販売です。

美容健康商品はずーっと昔からクレームが多い商品です。20年前は、電話勧誘販売が増え、1法人が色々な会社をつくり、断れたら別会社でアプローチして販売する。消費者センターにクレームが入るなどすればその会社を閉鎖し、また新しい会社が作り、運営する。その繰り返しにより衰退していきました。

その次は、エステ・英会話、結婚情報サービスなどの特定継続的役務提供です。今は当たり前に月謝制になっていますが、昔はクレジットで全額一括でローンを組み、そのようなサービスを行っている会社に一括で金銭が振り込まれます。

しかし受講生が途中で止めた後は、一括払いで支払いしている内の未経過分をクレジット会社に返金しなければいけないんです。その受講生の解約により、エステ・英会話会社などは既に他用途でお金は使用しますから、急に返金と言われても資金が足りなくなり、資金繰り逼迫し、倒産した会社も過去ありました。

そのような流れから通信販売が時代と共に伸びてきたわけですが、当初は定期回数縛り、解約を受け付けないなど一部の業者が出現しては消えています。解約を受け付けないは問題がありますが、定期回数縛りはしっかりと読めば、書いてあることが多いです。

今では大分「定期回数縛り」を行わない会社が増えてきました。それと同時にブランド直販のDtoCのイメージもダウンし、敬遠されている流れになっているのではないでしょうか。イメージ訴求、行間が多い記事、ビフォーアフターの写真などなど。

文字を読まずにリアル店舗と同様に購入できると考えている自体、そもそも違います。通販は自発的に判断して買うと言う点、法律を理解した上で買わなければならないと言う点にリアル店舗と大きな違いがあります。

通信販売で買う時にわざわざ、特定商取引法の通信販売、割賦販売法、電子商取引法など読みませんしね。通信販売には、クーリングオフ自体ありません。安心・安全の日本、おそらく大丈夫だろうって、リアル店舗と同様に考えてしまうのが通信販売です。

今後はしっかり読まなければ嫌な気分になりそうです・・・。

美容健康系は、そのような法律よりかは何故か薬機法、景品表示法ばかり着目されており、言い過ぎた表現、だますなどに目が移り過ぎな業界です。化粧品は、医療行為ではないですし、健康食品は普段の食事を補助するための商品です。

これからは、インフルエンサーの方々が注意しなければならない時代になってくるでしょう。

なぜならDtoCでは無く、PtoCの時代らしいです。PtoCは、個人が企画・制作した商品やサービスを、直接消費者に販売すること。だんだんとハードルが上がってきました。個人の時代とは言え、法人よりかは圧倒的に情報量が少ないのが個人です。

このようなインフルエンサーの方々も今後はコスメと健康食品に関しては、法律を駆使していかなければ足をひっぱる人たちが出てきそうですね。
きっとそれを個人向けの法律ビジネスが増えてくるでしょう。

 




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