見出し画像

【北海道観光/道東編】北海道にある「この世の果て」とは…

こんにちは♪
北海道中を駆け回っている【オジロワシ🦅】です。

全道各地の見どころ&グルメ情報を「note」と「食べログ(鷲尾★ジロー)」で発信中です。

さて
皆さんは北海道に「この世の果て」と呼ばれる場所があることを聞いたことがありますか?

実は北海道の東、日本最東端の街・根室の上にある
ピョコンと飛び出した「野付半島」がそう呼ばれています。

知床や根室の方が有名なので、あまりその存在は知られていませんが、実は、北海道の大自然を身近に感じられる秘境スポットなのです。

道民でも「野付半島」の名前は知っていても、
どこにあるのか知らない人が多い秘境です💦


野付のつけ半島とは

野付半島の碑

道東のオホーツク海に面した町、標津町からチョコンと伸びる不思議な形をした野付半島。
知床半島から流れてきた砂が長年堆積して出来た砂嘴さしであり、全長約26㎞にも及ぶ、日本最大の砂でできた半島です。
「この世の果て」という呼称に相応しく、周囲にはほとんど何もなく、荒涼とした風景が広がり、
ただ舗装された道路が真っ直ぐ続いています。

真っ直ぐ進む、通称「フラワーロード」

標津町の野付半島の付け根から15㎞ほど進んだ直線道路(道道950号線)の先に「野付半島ネイチャーセンター」がポツンと建っています。

野付半島ネイチャーセンター

■野付半島までのアクセス

野付半島は、道東の各拠点からアクセスしやすい場所にあります。

・釧路から約130㎞。車で、約2時間30分。
・根室から約100㎞。車で、約1時間40分。
・知床の羅臼から約65㎞。車で、約1時間。
・中標津から約40㎞。車で、約45分。


■エゾシカの群れに遭遇🦌🦌🦌!

最近の北海道では、シカは珍しい動物ではありませんが、よく見かけるほとんどが雌鹿めじか
立派なツノが生えた牡鹿おじかを見ることはあまりありませんが、ここ野付半島にはたくさんの牡鹿おじかが悠々と歩き回っています。

しかも、近付いても逃げ出しません。
人にはほとんど無関心。
実に堂々としています。

人里に現れるシカと違い、
ここは昔から、シカが暮らす場所「シカの王国」
なのです。

お!
鹿がたくさん出て来たぞ
若い牡鹿か
人間に無関心なシカの群れ
国後島とオホーツク海をバックに悠々と歩く牡鹿

危ない!目の前の道路をシカが横切ります🦌


■野付半島は、野生動物の楽園

エゾシカだけではなく、野付半島には野生動物が多数生息しています。キタキツネ、オオワシ、オジロワシ、白鳥、アザラシなどを見ることができます。
最近はヒグマの目撃情報もあるとか🐻。
一大バードウォッチングスポットとしても有名で、
ネイチャーセンターには、私のハンドルネーム・
オジロワシ🦅の剥製が展示してあります。
愛着が湧くなぁ😽

翼を広げると2m以上もある大きなオジロワシ。オジロワシは野付半島で繁殖しているので1年中見ることができます。
野付湾では白鳥が身近に見れます
夕陽で黄金色に輝く野付湾と白鳥

■目の前に広がる流氷!

すぐそこまでやって来た流氷

オホーツク海の冬の風物詩「流氷」。
3月上旬頃、野付半島の外海にもロシアのアムール川から流氷がやって来ます🧊。

同じ道民でも、札幌に住む私は「流氷」をなかなか見る機会がありません。
沖の方に浮かぶ流氷を、遠くから眺めるか、船に乗って見に行くかと思っていましたが、野付半島では、すぐ目の前まで、流氷が押し寄せて来ます😶

まさか!足元まで流氷が押し寄せて来たのには驚きました🫢
砂浜の海岸線までやって来た流氷!
根室海峡に広がる流氷。奥には国後島の姿が見える。
ネイチャーセンターの前にある防災センター。
津波の際の避難所だが、普段は展望タワーとして使われる
防災センターから眺める野付湾
北方領土・国後島は、野付半島から僅か16㎞先
流氷の向こうに国後島が綺麗に見える

■「この世の果て」には、そう簡単には辿り着けない…。

車で行けるのは途中まで

野付半島と野付湾は鳥獣保護区に指定されていて、
一般車両は通行禁止となっています。
この先に行くにはネイチャーセンターの許可が必要。

一応、未舗装の道路があるので、許可があれば車でも途中までは行けるのかな…。その先は徒歩となりますが。
ネイチャーセンターでは、トラクターでバスを引っ張るトラクターバスも運行しているらしい。

(詳細は「野付半島ネイチャーセンター」にてご確認ください)

野付半島のジオラマ
野付半島の全体図

30分ほど歩いたこの先に、海水に浸食された立ち枯れたトドマツが並ぶ「トドワラ」「幻の町キラク」があります。

トドワラのトドマツは侵食が激しく、現在では数本しか立っていません。数年後には消滅してしまうかもしれないそうです。


ここが本当の「この世の果て」と呼ばれる場所のようです。

今回は、事前情報もなく、仕事の途中でフラっと立ち寄っただけなので、ここまでで断念。
この先に広がる「この世の果て」を見ることはできませんでした😿

次回はプライベートで、しっかりと計画を立てて見に来ることとします。

それにしても何もない、荒涼とした景色が続く
流氷と立ち枯れた流木が「この世の果て」を感じさせる
ナラワラ

「トドワラ」は見れませんでしたが、途中にある「ナラワラ」は道路の脇から見ることができます。
「ナラワラ」は、海水に浸食されたミズナラの木。
白骨化されたような木が立ち並ぶ不思議な風景です。

枯れたミズナラの木が並ぶ「ナラワラ」
野付半島の付け根に沈む夕陽が美しい
流氷と夕陽
根室海峡の海と夕陽は、まさに絶景!

という訳で、今回訪問した「この世の果て」と呼ばれる「野付半島」。
初めて来ました。

全道あちこちを駆け回っている【オジロワシ🦅】ですが、この幻想的な雰囲気、荒涼感には圧倒されました😶。

北海道でも稀有な、美しすぎる場所…

ネイチャーセンターの方のお話では、この時期はかなり寒いので、トドワラを見に行くには、しっかりと防寒対策をして行く必要があるそう🥶。

「この世の果て」ですからね。
簡単には辿り着けないということもよく分かりました💦
次回は計画的に訪問しよう。

まさに「北海道の秘境」。
北海道の大自然を満喫したい方に、ぜひオススメのエリアです。

道東へ観光に行く際の参考にしてもらえると幸いです😸

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました
m(_ _)m

(2024年3月21日訪問)

(2024年4月14日投稿)


おまけ🍜

野付半島はシマエビ漁が盛んなエリアです。
野付半島のすぐ近くの街・中標津町には、そんな北海シマエビをふんだんに使った「海老ラーメン」のお店があります。
海老出汁ラーメンを考案した元「縁や」の野本栄ニ氏が直接監修したお店です。美味しいですよ😋
 ▼
ラーメンあら陣 本店
(標津郡中標津町東4条南1丁目)


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?