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医科歯科2017合格体験記【退学済み】

3251文字

※2017年に高校の合格体験記に寄稿するため書いたものです。


高校名 駒場東邦高等学校

進学校 東京医科歯科大学医学部医学科

所属等 水泳部(部長)


はじめに

僕は先生ではないので、受験の感触を書こうと思います。


時期別

(  )内は実力試験の順位[240人中]


~高1秋 授業は聞き、予習をしていた教科もあった。定期試験前1週間は数学をやり、他の教科はだいたい一夜漬けだった。駒東生にはこれすらやっていない人が多すぎるが、あとで困ると思う。(9~37位)


~高2秋 部活が忙しく、理科は問題集を眺めて終わりになった。英語の配布問題集系統を高1から全く手を付けていなかった。高2になると、部活の日記のついでに予習するようになったりした。(32~44位)


~高2終 授業の予習をほぼ完璧にこなし始める。上記の英語の問題集を少しずつ消費した。長文の問題集で、シャドウイングを始めた。毎朝NHKのワールドニュースを見たりした。冬に数学クリアー、春に物理重問を、1周(1日7時間ペース)。勉強は結構楽しかった。外部模試はひどい。(35位)


高3 1学期 予習に追われた。体育祭の時期の分の数学を前もって終わらせておいたおかげで、体育祭に集中できた。その後は、セミナーで化学の基礎暗記を行った。(9位、以下理系内順位)


夏休み 寝る前のシャドウイングとディクテーション(1日30~45分、入試前日まで)、スクランブルを基調に、ドカンと理系の問題集をやった。数学スタンダード1周目終了、物理重問2周目、化学重問1.5周。スクランブルやターゲット、基本例文はこれ以降、普通の精神力ではできないと思う。僕は家で勉強したが、自分を孤独に追い込むことで逆に楽しめた。53日で505時間だが、勉強以外本当に何もしていない。

2学期 化学の重問2周目を終わらせ、スタンダード2周目をやっていた。淡々とつまらなかった。(4位)


10~11月 理科は重問に飽きて、東工の過去問(面白い)を解いていた。東大模試後にすぐセンター対策をする予定だったが、結局学校のセンタープレの3日前からになってしまった。(4位)


12月  学校のセンター対策授業と国語と社会とスタンダードを中心に勉強した。理系科目のセンター対策を自分で出来る人は精神力が強いと思った(当然やった方がいい)。国語と社会に関しては、楽しかった。


センター 前日に急に緊張し、吐き気でご飯が食べられなくなった。9時に床に就いたのに、5時間しか寝られなかった。当日は駒東生で群れ、救われた。家に帰ってからマスクを外して走った。


直前期 授業とスタンダードにばかり集中していたら過去問開始が2月になって焦った。慶應の4日前から慶應の過去問をやった(なめていた)。前日に面接を4時間半やってしまったが、むしろ(勉強に関する)自信をもって試験を迎えられた。


医科歯科入試当日  まず、椅子が素晴らしい。スタンダード3周目の数列をやって最初の数学を迎えようとしたが、手につかなかった。勝負を分けたのは、確実に数学。60分まで1問も解けなくてかなり焦ったが、計算が煩雑そうなうえ解法のすぐに思いつかない大問2を思い切って捨て、答えだけ出る大問1を急いで雑に完答し、残りを(1)で詰まっていた大問3の思考にあてた。結果、運よく賭けに成功し、0.8完×2問と0.5完×1問で合格を確信した。本番とは恐ろしすぎる。


発表まで 1次は通っているだろうと思っていた慶應に落ちていて、いきなり焦った。後期は小論文の先生にお願いしたが、集中できなかった。


言いたいこと

・塾


純粋な勉強のために塾に行こうか考えている人は、一度学校の授業をまじめに受けてみるとよい。駒東の授業は受験に合わせてある。金を払って行く価値があるのは、学校についていけない場合と志望校対策だけだと僕は思う。僕は、駿台の医系英語と二次直前の英数、早稲アカの日曜講座(無料)だけに行った。あと、受験校未決定の医学部志望は、情報収集に塾を利用するのも良いかもしれない。


・本番


主に数学に関してだが、本番は時間が短い。数学の問題は突然数値が出るのではなく、過去に見たパターンに帰着されて解けるのだと思われる。故に、本番までにパターンを多く蓄積し、本番では一瞬でそのパターンを思い出して解くことになるので、それが尽きたときは飛ばすしかなくなる。これは大事。

・センター


後期があるので、850を確実にとることを目標にした。過去の進学データをみて理系満点は無理そうだったので、国語180、日本史95、あたりを目安にした。小説は時間無制限で練習したところ、20年分をこなした頃には40以上が安定した。古文の難化が怖すぎて、一日4回以上音読した。749点で後期足切り突破(社会は抜く)。来年以降は定員が減るのでこれでは願書を出せないかもしれない。


・医科歯科


数学は難しいが、スタンダードのレベルを超えない。2月には、無限の時間かければ解けると思えるはず。記述の採点が甘いらしいと聞いたのでそれを信じ、なるべく速く解く方針にした。理科は一見簡単だが、そんなに楽ではなく東大の問題で80点安定レベルまでやりこむと結構強い。僕はそこまでできなかったので、物理は60分にして歯学科の問題まで、化学も計算ミスに注意しゆっくり解いた。英語は論述を書けば差はつかないと思う。数学60、理科80、英語80前後で受かろうと考えていたが、あてにはならない。


成績

(何も書いていないのは医科歯科の判定)


センター模試

高2同日646 7月693 9月764 11月790 12月780 正月778 1月 813


東大実戦(駿台)

   英語 数学 国語 物理 化学 合計 理Ⅱ判定

夏  55  24  31  15  7  132    D

秋  72  29  29  45  34  209    A

駿台全国

高2春D 高3春C 冬E

高2 2月

学校で受験した模試ED

河合

全統9月B 医進C


本番開示


終わりに

大半の駒東生が18歳を勉強に全振りする現状に僕は疑問を覚えるが、彼らが大人になり世を動かしているのは事実なので、自分の環境が「恵まれている」と思えれば、受験をした意味もあったのではないか。






いかがでしたでしょうか。

もう7年も前の話ですし、文章内容自体は そんなに役に立たないものなのかもしれません。

そもそも、私の出身校は「東京科学大学」に改名されようとしています。

私はこの文章を高校の資料館に寄贈するため書いた動機は、自分の辛い体験を後世のために役立てたかったからです。

もちろん 傲慢と言われればその通りです。実際 私は受験勉強向きの脳みそを持っていたし、スマートフォンを 高校3年生まで持っていないという特殊な環境で育ちました。DSとか、ゲームもやったことがないです。

本来であれば 私のようなものが 最難関大学に合格することはなかったという風に考えています。

しかし そんな中 私 が合格を達成できたのは、学校の先生のおかげでも親のおかげでも毎日 お墓参りで祈ってくれた祖母のおかげでもありません。

はっきり言いますがスマホを持っていなければ誰でも東大に入れます。

私はたまたま運が良かったので 東大では飽き足らず、もっと上のところにするっと入ってしまいました。

この教訓を生かすとすれば、皆様この極端な サンプル 元に 受験というのを今一度考え直してみてはいかがでしょうか。

YouTube もやっています。どっかの ベテランちとか 雷獣とかいう、まあ、(笑)

お察しの YouTuber さんに 聞く より数倍 ためになるような話を毎日しているので。

そもそも彼ら、自分が必死で勉強して合格したという事実を隠しますからね。彼らこそ学歴コンプ そのものに見えます。

私には遠い世界のように感じますけどね。

読んでくださりありがとうございました。普段は 思想に関する発信を行っているのでよければ 他の記事も読んでみてください。





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