はじめに
こんにちは。吉村うにうにです。普段はエンタメ系の長編小説を書いております。最近は「こんな夢を見たラジオ」に投稿したり、詩を書いたりもしています。
普段書くエンタメ系とは別に、自分の文章の質を磨こうと、純文学っぽいものを書く企画を始めました。今回九回目となりました。きっかけはこちら
前回は「ガラスケースの内と外」前編でした。記事はこちら
それでは、「ガラスケースの内と外」後編です。よろしくお願いします。
書いてみて
美憂の強いけれども無理をしている感じ、和樹の正論を振りかざせないもどかしさや救いの手を伸ばせない臆病さ、和樹の正直だけれども一歩踏み込めない悲しさが一つに溶け合い、ひとつの恋が終わる虚しさが伝われば良いなと思いますが、いかがだったでしょうか。敢えて説明を入れなかったので、「何の話?」と思われたかもしれません。それでも、この切ない情感を味わって頂けたら、私としては嬉しいです。
最後に
こちらの題材は、以前から温めていたものですが、形になるのか不安ではありました。だからこそ、実験的な「月イチ純文」に出したのですが。恐らく、読者の皆様にはよくわからない作品だったと思います。しかし、作った本人としては、案外気に入っています。自分で読み返すとちょっぴり切なくなる情感に酔っています。
ここまでおつき合い下さり、ありがとうございます。次回はお医者さんの宇似先生が登場します。お楽しみに。