見出し画像

富士山が見えない河口湖

2024年3月上旬、打合せで河口湖に行ってきました。
河口湖に来たのはなんだかんだ10年ぶり。
10年前は河口湖駅にも外国人はたくさん来ていましたが、まだまだインフラなどこれからいろいろやりようがあるなーという状況でした。
だって、地域の人向けにインバウンドセミナーとかしていましたから。

今回、河口湖駅に行って驚いたのは、外国人の数はもちろんですが、
案内係のクオリティがあがっていること。
バスのチケット発券所は3つの窓口がありますが、その列の前に2人のサポートスタッフがいて、「どこ行きますか?」「周遊きっぷですか?」など列の外国人に確認して、その回答をメモに書き、窓口の人に渡しどんどんさばいていく。挙句の果てには、欧米の女性外国人の「三島に行って、新幹線に名古屋に行きたいの」という質問まで、的確に回答していました。
それと、どんどん東京方面にやってくるバス停には、案内係のおじさんがいて、決して英語はできないのに、時刻のプラカードを持ち案内をしていました。バスが遅れている時も「バス、レイト!」と叫んでいたのが印象的できだした。どんなにデジタル化が進んでも、こういうアナログ対応が必要なんだなと実感しました。

それと今回、関心したのは、河口湖の周遊バスが非常にわかりやすかったこと。正直、タクシーはかなり少なくほとんど来ないに等しい。その代わりに周遊バスは「レッドライン」など分かりやすい名前で、15分間隔に動いていて、外国人にも非常に分かりやすい。2日間の周遊券が売られていたり、ICで普通にバス乗ることもできます。ただ、このバスに大きなスーツケースを持って乗る人もいるから結構、混雑するけど京都のようにオーバーツーリズムにはなっていない。なぜなら地元の人はバスは使わず車を使うから。

僕が河口湖に行った2日間は、雪が降ったり、天気があまりよくなく、富士山は一度も見られませんでした。富士山見たさに河口湖までやってきた外国人は、いったいどんな気持ちなのか気になりました。「残念でした」で果たしてすまされるのか。それとももう1度、河口湖を訪れるのか、もう1泊して富士山が見られるまで河口湖に滞在するのか。この辺をアンケートとって、はっきりしてくると、何か新しいマーケティング手法も生まれてくるような気がしました。ただ、富士山が見られなくても河口湖にきて、お金を落としていくことには変わりない。ある意味、はっきりさせないままの方が観光地的にはありがたいのかもしれません。

それにしても河口湖畔のチーズケーキ屋さんにやたらと外国人がいたのは驚きでした。ここです

遊覧船は、河口湖から見える富士山がウリなのに、富士山の「ふ」の字も見えず、外国語の案内もない。それなのに団体の欧米人客で満帆。みんな、ぺちゃくちゃおしゃべりしていました。よくあんなに話すことあるなー。

河口湖にいって、まったく期待していなく入った「北原ミュージアム」。
コレクターとして有名な北原照久さんの懐かしいおもちゃなどが所狭しと並んでいました。ある意味、外国人にもウケるんじゃないかなと思ったんですが、英語サイトなどはなく特に海外に向けてプロモーションはしてなさそうでした。

最後にもう10年以上も前に宿泊施設に泊まる外国人向けに作った「入浴時の注意事項」のチラシがなんと宿泊した宿に置いてありました。決して派手ではないけれど、インバウンドの端っこで貢献できていることを嬉しく思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?