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Full English Breakfastにご用心

英国で食生活を満喫したければ、朝食を3回食べなさい」という有名な言葉があります。英国料理は基本的にまずいのがお約束ですが、朝食だけは比較的しっかりしたモノが出てきます。

Wikipediaより

英国で「Full English Breakfast」を頼むと、大抵上のような料理がお皿の上に載せられて出てきます。いくつかバリエーションがありますが、カリカリベーコン、煮豆料理(baked beans)、トマトの切れ端、マッシュルームに遭遇する確率が非常に高いです。私はイギリスのユースホステルに何度か泊まりましたが、朝食会場はたしかブッフェ形式になっており、上のような定番のおかずを好きなだけよそう形でした。

私はてっきり英国人はこのFull English Breakfastを毎日食べているのかと思い込んでいましたが、大きな勘違いだったようです。

Tony's British English (YouTube)

Tony's British EnglishというYouTubeチャンネルの動画(トニーさんがゆっくり英語を話してくれるので分かりやすいです)によると、Full English Breakfastは夜通しお酒を飲んだりパーティーしたりして朝帰りしたときに食べるもので、年柄年中食べるものではないそうです。

料理を細かく見てみると、脂っこい食べ物が多いですよね。トニーさんによると、Full English Breakfastの別名はFry-up(油料理)。胃が油まみれになるので、フルブレックファーストを食べたらその日の昼と夜は食事を摂らなくてもよくなるとのこと。

ちなみに、ふだん英国が食べる朝食は、porriage(牛乳に浸したオートミール)やシリアルのことが多いようです。


英国の街路を歩いていると、どこからともなく強烈な酢のニオイが漂ってきます。ニオイの元を辿っていくと、Fish & Chipsの露天が大抵みつかります。ニオイの正体はMalt Vinegar(モルトビネガー)。


英国人はフライドポテトや白身フライにモルトビネガーをかけて食べるのが好きなようですが、私はとりあえず酢抜きで注文することにしています。でも、あれがないと英国にいるっていう感じがしないんですよね。

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