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おおいた クリカレ2021 リポート1「クリカレ始まる」


おおいたクリカレ始まる。

 夏がようやく峠を越えつつある8月21日。おおいたクリエイティブ実践カレッジ2021、愛称クリカレがついにスタートしました。コロナ禍で、生憎のオンライン開校式となりましたが、ご参加いただいたクリエイターや企業がモニター上に集いました。

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 大分県ではこれまでも、クリエイティブ産業をキーワードに、企業とクリエイターに向けて、デザインをはじめとするクリエイティブ・リテラシーの向上をめざし、ワークショップを組み込んだ実践型の講座を行ってきました。クリカレ2021は、これをさらに推進すべく、2018年の経済産業省の宣言以来、俄然注目を浴びる「デザイン経営」に焦点を当て、最前線で活躍する講師陣と共に、より実践的なプログラムを実行していきます。講座は、基本のBasicコースと、その中から選抜されるメンバーで取り組むAdvancedコースの2段階で構成されています。


 開校式の後、午後からはさっそく講義開始。冒頭、事務局より「つくる責任、つかう責任」という参加者への意外な問いかけをきっかけに、近年デザインの領域が、「カタチのデザイン」から「考えのデザイン」まで広がっている傾向に言及。企業活動も環境意識の高まりとともに、モノづくりもHowからWhyに遡る必要に迫られており、その解決にデザインへの期待が大きくなっている状況など、デザイン経営の本質について説明が行われました。

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 その後、講師の越田剛史氏が合流。地元デザイナーの立場から、デザイン経営やブランディング、デザイナーの役割についての越田流解釈のお披露目を経て、さまざまな実績のご紹介をいただきました。その中から、デザイン経営的事例として、養鶏場、タクシー会社、まつげサロン、そして今回の参加者でもある家具メーカーの4つの事例で深掘りを行っていただきました。

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 クライアントのご相談から、どんな視点でデザイン経営を伝え、導入を図り、実現して行ったか。分野の異なる各クライアントとのやり取りを、コンセプト設計と事業の最適化を中心に据えたデザインワークとその先にあるブランディングとの関係など、それぞれの取り組みのわかりやすい解説が続きました。

 具体的なデザインワークのずっと前から解決への模索が始まり、印刷物、パッケージ、Webといった最終的なデザインへ至る道筋は、参加者には大いに刺激となったに違いありません。チャットの画面共有による丁寧な質疑応答も、参加者のデザイン経営の理解に大いに貢献したと思われます。

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 その後、事務局からBasicコースのプログラム説明が行われました。続いて、次回以降への準備として、参画企業それぞれの事業内容をご紹介いただきました。


■参画企業1:株式会社川原田印刷

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■参画企業2:株式会社あわや

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■参画企業3:ベストリビング株式会社

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 現状お感じになっている課題についても、業界からマーケットの背景から詳しくご説明いただき、緊張感溢れるリアルなオリエンテーションの趣でした。クリエイターの皆さんの提案がいまから楽しみでなりません。



執筆:Bunbo江副

おおいたクリエイティブ実践カレッジ2021 主催:大分県
おおいたクリエイティブ実践カレッジ2021 企画運営:株式会社ロフトワーク



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