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長い長い1日のはじまり:後編

初日、長い長いフライトを終えて到着したヘルシンキ。
まだ朝の7時半。

今回アパートメントを借りて拠点を据え、
より深くヘルシンキの暮らしに浸る計画でいた。
ホテルと違ってスーツケースだけ預けることもできず、
駅に荷物を置いて、チェックインまで時間をつぶすことに。

オーナーさんとは予約サイト上でやりとりを重ねていたし、
その予約サイト(とても有名なブッキングサイト)を使って
何度も旅をしてきてトラブルは皆無だった。のに。

初日の外食はサーモンスープとホイップバター添えのパン しみた・・

長いフライトで、時間をつぶすのも少し疲れてきた。
はやく今旅の宿にチェックインして移動の疲労を少しでも癒したかった。
チェックイン時刻は15時だったが、
少し早めにアパートメントに向かうことに。

旅をしていて思うのは、
地図上の場所を見つけてもエントランスがどこかわからずに
結局1ブロック敷地の周囲を歩いてしまうことがしばしば。
アパートメントに着いた時も疲労の中、
指示されたアパートのキーボックスを探すのに四苦八苦していた。
ポストなどはなく、その敷地の駐輪場。
送られてきた写真を頼りに

やっと見つけたときは、安堵した。のに。

どんだけがんばってもキーボックスがあかない。
あく予感がしない。さらに。
嫌な予感。ふっても鍵が入っている音がしない。
とりあえずオーナーにメッセージ。
なんとかなるだろうと、キーボックスにくらいついていたら

そのアパートメントのクリーニング業者さんが
大丈夫?と話しかけてきてくれた。
そりゃそうさ、スーツケースほっぽり出して
アジア女性が駐輪場でキーボックスがんがんコジ開けてるの
怪しすぎるものね。

一緒にキーボックスに食らいついていたら、
どうやらとてつもなく硬かっただけらしい。
フィンランド人の青年がこじ開けたら開いた。

なな。い。

やはり、嫌なカンはよく当たる。
隣にいた青年も(お、お~)だわ。
これ以上は何もしてあげられない、といったことを告げられて
彼も去っていった。こじ開けてくれただけで最高でした。

さ、どうする。

駐輪場が喫煙所の隣。一連の流れのなか、横でニコリともしないおっちゃん。
あなたの静寂をぶち壊してごめんね。

1時間ほど待ったら、
オーナーさんから連絡がきた!
その間、隣の公園にいた幼児たちにめちゃめちゃ癒された。
少しからんでいたら、ママが通訳してくれた。
任天堂の中にいるひとみたい。だって。笑
(おそらくWii?のゲームのキャラなのかな?)

そんなこんなのなか、現れたオーナー。
とても若い青年。チョコ盛ってテヘペロで現れたぞ。
でも私が英語でクレームを出す、という術をしらない。
(いや、日本語でもか・・)

幸いにも
雨でも、夜でも、寒くもなく、
そしてまだこのトラブルをどこか
楽しむ自分もいた。

無事部屋で紅茶を準備しながら、やっとこさの
到着を安堵した。


そして、この後、シャワーを浴びてゆっくり寝るはずが。。
建付けの悪い扉のせいでシャワーの水が外に流出。
着替えにと、扉の外においておいたタオル類がその水をすべて吸っていた。

洗濯機がある、大丈夫、と慰めた。

洗濯機、動かない。

そんな長い長い1日の終わり。
もってる、私。


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